2025.04.25

CARS

ボルボS90がリフレッシュ テール・ライトも近代ボルボお約束のトール・ハンマーに

ボルボが、フラッグシップ・セダンである「S90」の改良型を発表した。最新のデザイン要素やインターフェイスなどを導入し、リフレッシュされたモデルだ。

XC90、XC60と同じ顔つきに

フロントまわりは、細いアウト・ラインでボルボが採用し続けているトール・ハンマーを描いたマトリックスLEDヘッド・ライトや、斜めのラインが左右から衿合わせのように走るグリルなど、最上位SUVの「XC90」や先行した「XC60」を思わせるデザインを採用。バンパーやフェンダー、ボンネットの形状も刷新された。



リア・ビューは、フロント以上に印象が大きく変わった。テール・ライトをこれまでのC字型からトール・ハンマー形状に変更したことで、無駄を削ぎ落としたスマートなスタイリングとなっている。



インテリアは、プレミアムな新素材とともに、新世代ユーザー・インターフェイスのボルボ・カーUXを導入。先だってアナウンスされたとおり、素早く直感的な操作を可能にするほか、ソフトウェアはOTAアップデートで常に最新の状態が保たれる。ダッシュボード中央にはXC90同様、縦型11.2インチ・ディスプレイを前面へ張り出すように設置した。発展型アダプティブ・サスペンションの標準装備や、遮音性の強化により、快適性の向上も図られている。



パワートレインはマイルド・ハイブリッドも用意されるが、主力はPHEV。EV走行距離は80kmで、ボルボは多くのS90ドライバーが、日常走行をゼロ・エミッションでまかなえるとしている。現行PHEVが走行距離の半分近くを電力のみでカバーしているとのデータも持つボルボは、EVの普及遅れを受けた電動化戦略見直しのカギとなるだろうプラグイン・ハイブリッドのS90を、バックアップ・プラン付き電動車と表現している。



プロダクト/戦略部門の責任者であるエリック・セヴェリンソンは、S90について「今後のアジア市場における製品ポートフォリオの重要なパートです」と述べており、従来型に引き続いての日本導入が見込まれる。

 文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)
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