2025.04.29

CARS

70年代テイストの1500台限定車、ポルシェ911スピリット70が受注開始に

1500台の限定車、ポルシェ911スピリット70。

全ての画像を見る
ポルシェが、911の限定モデルである「スピリット70」の予約受注を開始した。

advertisement


ヘリテージ・リミテッド・エディション第3弾

4車種の構成が予告され、2020年に356と901タルガ、2022年に73カレラをモチーフとして製作されたヘリテージ・リミテッド・エディションの第3弾だ。



ベース車は911カレラGTSカブリオレで、3.6リットルT-ハイブリッドを搭載し、541ps/610Nmを発生する後輪駆動モデル。ボディ・カラーは専用色のオリーブ・ネオで、ボンネットにはグロス・ブラックシルクの911ロゴから続く3本のストライプが走る。これは、1970年代にサーキットや高速道路で、前走車からミラー越しに視認しやすくなるように貼られたものをイメージした。ストライプは、ソフト・トップにも続いている。



サイドには、こちらもグロス・ブラック・シルクで、ポルシェのロゴをあしらったストライプと、ゼッケン・サークルを掲げる。これは、クラシックなポルシェのレース・カーへのオマージュだ。ホイールは往年のフックス製アイテムを思わせるデザインで、ボディの下まわりと同じくブロンズ塗装が施される。



ノーズのポルシェ・クレストは1963年の初代モデルとほぼ同じデザインで、フロント・フェンダーにはカスタム部門であるポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャーのゴールド・バッジを装着。リアのグリルには、1950年代に走行10万kmを超えた356オーナーに授与されたデカールを模したバッジを、リア・エンドには亜鉛メッキを施したゴールドのポルシェロゴが備わり、限定車ならではのディテールとなっている。



インテリアのハイライトは、パシャ模様のファブリックだ。風になびくチェッカー・フラッグにインスパイアされたこの柄は、1977年に928で導入されたもの。シートのセンター・パネルとドア・トリム、グローブ・ボックス内側やトランク・マットのほか、オプションでシート背面とダッシュボードにも追加できる。素材は、肌触りのいいフロック糸を用いたテキスタイルだ。



また、12.65インチ・ディスプレイを用いるメーター・パネルは、グリーンの数字が356を思わせるグラフィックで、スポーツ・クロノもグリーンの数字とホワイトの針を採用。なお、これらの仕様は、通常モデルでもヘリテージ・デザイン・パッケージ・パシャとして設定される。日本での価格は未発表だが、海外仕様では250万円近い高額オプションだ。



ハンドル位置は左右いずれかが選択できる。価格は3341万円。ベース車比708万円高と値は張るが、1500台限定の希少性や特別装備の内容を考えればやむをえないのかもしれない。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement