2025.05.17

CARS

あふれるホンダ愛! シビック・タイプRレーシング・ブラック・パッケージを買った若きクルマ好きの言葉に思わず胸が熱くなる

タイプRが注文できると聞いて店に飛んで行って、その場で注文書にサインした。

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ホンモノであること

「愛車と対面して、分かってはいたけれど、後席とトランクがあって、カープレイが使えることに改めて感動しました(笑)。運転してみた率直な第一印象は、デカすぎ! 速すぎ! です。車幅は広いし、パワーもあり余っているから、正直まだ怖さもあります。燃費もとても悪くて、燃料費はS660比で約3倍なのは辛いけれど、クルマは素晴らしいですね。特にシフト・フィールは、良いと思っていたS660よりもさらにカチッと決まって気持ち良いし、ハンドリングも思いのまま。無駄にたくさん変速してしまいます(笑)。FFニュル最速というポテンシャルを自分では使い切ることがなくても、ホンモノのスポーツカーであるということに心からワクワクするんです。S660とは全然違うクルマだけれど、どちらも妥協なく作り込められたホンモノ感がある。国産車では、ホンダ以外は考えられないですね」

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尾崎さんがそこまでホンダに惹かれる理由は何なのだろうか。

「僕的にはやっぱりASIMO(アシモ)とホンダジェットがあるからかな。欧米ではロボットを人間の脅威だとか、労働力のように捉えるのが主流だった25年前に、人間に寄り添ったアシモを作ろうとした企画力を尊敬するし、実現させる技術力も本当にすごいと思う。それに、空力の技術の結晶である飛行機を作れる会社が、良いクルマを作れないわけがない。社名に“技研”とある通りで、その実直なエンジニア魂とか職人芸みたいなところに惹かれます」

デザインエンジニアらしい答えに、なるほどその視点があったのか!

と、私は思わず膝を打った。とことんホンモノ好きな尾崎さんは、最後にこう言って締めくくった。

「余談ですが、候補がEVかMT車だったのも、不思議に思うかもしれませんが実は似ているからです。どちらも仕組みに正直で、動力伝達がダイレクト。ATは意図に関係なく変速するし、トルコンやCVTのレスポンスも物足りない。僕は自分でコントロールし続けたいんです!」

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

◆尾崎さんが初めて買ったクルマ、S660モデューロXバージョンZの記事はこちら

(ENGINE2025年6月号)

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