2025.07.23

CARS

造形クリエーターがポルシェ・パナメーラ4Sを選んだ理由とは? ショーカーのモックアップを手がけてわかったことがあった!

数々のアートワークやショーカーを手掛けてきた造形クリエーターが2年近く探し続けた「2代目前期型の4S、色はクレヨン」パナメーラ。

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削ぎ落とした美しさ

では造形クリエーターとしての視点から見て、パナメーラのどこが魅力的に映るのだろうか?

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「初代は流麗で美しいんだけど、どこか重たさがあった。でも971型(2代目パナメーラ)でリヤ周りが変わったことでズシっと重厚感が加わり、さらに衝撃を受けたんです。なんて良い形なんだろうと。これで完成したなって惚れましたね」

そういって、飛鳥田さんはさらに話を続ける。

「これはショーカーそのものって思うんです。パース曲線の根底の中から抜け出たようなルーフラインだったり、テールの形だったり。クレイを削って削ってその先に出てきたシンプルなカーラインというイメージですね。工業的なモノの極致は無駄な加飾がなく、余計な物を削ぎ落とした美しさにある。ポルシェはその究極だと思います」

どの席に乗ってもみんながワクワクするスポーツカー。

飛鳥田さんは、971型パナメーラでも、フロントのインテークなどに加飾がなくシンプルな前期型のデザインこそがベストという。しかしながら、いざ手に入れようと決断しても、なかなか理想の1台に出会うことができなかった。

「前期型でグレードは4Sで、走行距離も少なく程度の良いモノ。しかもボディカラーはクレヨンと決めていました。というのも白だと陽の光でホワイトアウトして、この綺麗なスタイリングを流しきれない。黒は映えるけど暗いところでブラックアウトしてしまって出したいラインを見切れない。メタリックもカッコいいけれど、ソリッドのクレヨンがこのボディを表現するには一番適した色だと思うんですよ」

そして2年近く探し続けた結果、飛鳥田さんは昨年12月に理想の1台に巡り会った。

「色といい、程度といいドンピシャ中のドンピシャ。21インチのターボデザイン・アルミホイール、ブラックレザーの内装にボルドーレッドのシートベルトとステッチの組み合わせも含めて。お決まりのスポーツクロノは付いていないけど、水平基調のダッシュボードが完璧なデザインだと思っているので、却って付いていない方が良かったんです」

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