2025.07.23

CARS

造形クリエーターがポルシェ・パナメーラ4Sを選んだ理由とは? ショーカーのモックアップを手がけてわかったことがあった!

数々のアートワークやショーカーを手掛けてきた造形クリエーターが2年近く探し続けた「2代目前期型の4S、色はクレヨン」パナメーラ。

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ミニに通じる!

そんな飛鳥田さんとパナメーラを語るうえで、もう1つ欠かせないのが、クルマ好きとしてのルーツだ。

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「両親がカートをやっていて、僕はオイルまみれでハイハイしていたらしいです(笑)。子供の頃に好きだったのは、父親が乗っていたこともあって、ミニでしたね」

そうした背景もあって、飛鳥田さんが最初に買ったのは98年式のローバー・ミニ・クーパーだった。

「毎日キャベツを食べてお金貯めて、初任給も貯金も全部注ぎ込んで買いました(笑)。レーシング・グリーンに塗られた1300ccのインジェクションだったんですが、アイボリーに塗り替えて、オーバー・フェンダーつけて、キャブレターに替えて、ロールバー、バケットシートを入れて、センター・メーターにして。ついでにエアコンも外してしまって、窓開けっぱなしで乗っていました」

現在もミニに乗る父親の栄一さんは、湘南ヒストリックカー・クラブ(SHCC)の会長を務めるエンスージァスト。「クルマ=その人の感性ですから、口出しなんかしませんよ。自分の生活が潤って、リラックスできるのが一番。そういう意味でも息子のライフスタイルに合っていると思いますよ」

このように、かなり入れ込んでいたミニだったが、都内に引っ越したのを機に手放してしまった。

「実はこのパナメーラが人生で2台目のクルマになるのですが、最初に乗って思い出したのはミニでした。ショーカーを作っていた時から、スーパーカーとかいろんなクルマを運転してきたのですが、舵角を入れた時のノーズの動きとか、足の親指でブレーキのコントロールができる感じとか、アクセルを踏んだ時のゴーカート感とか、ボディの堅牢感とか、色々とミニに通じるところがあるんですよ。あと、フロント・エンジンからマフラーまでの距離がある分、音もいい。パナメーラならではの低くズドズドくるサウンドが好きなんです」

とベタ惚れの様子の飛鳥田さんだが、一方で“50歳になったら自分へのご褒美に911を買う”という目標を持っているそうだ。

「もちろんパナメーラを手放す気はないので、このまま維持し続けて2台持ちになることが目標です。とにかくパナメーラのことを考えているだけでも、洗車しているだけでも幸せ。まるで羽根が生えたようにどこにでも行ける感じですよ。本当に妥協せずに欲しい仕様を買って正解でした。120%満足しています!」

文=藤原よしお 写真=望月浩彦 取材協力=SHCC(湘南ヒストリックカー・クラブ)

(ENGINE2025年6月号)
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