2025.05.20

CARS

DS 4がDS“N°4”へ ネーミングの変更と同時に行われた見事なイメージ・チェンジ

DS 4がDS N°4へ名称変更するとともに大きくイメージ・チェンジ。

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DS 4がマイナーチェンジし、車名を4からN°4へ変更することが発表された。2024年末に公開されたN°8に続き、基幹車種のCセグメント・ハッチバックも、新たな命名法に則ることとなる。

光るDSエンブレム

ボディ・サイズは4400×1870×1470mmで、既存モデルより15mm短く、40mmワイドで、25mm低い。ボンネットは従来モデルより12mm延長し、グリルへ覆いかぶさるような形状とした。



フロントまわりは、N°8で導入された新たなデザイン・モチーフを採り入れ、V字のシグネチャー・ライトと長方形グリルを装備。



グリルは、中心のDSエンブレムと、中央を横断する破線部分が発光する。

このグリルは黒く染色した素材に、その輝きを長く保つよう高耐久性コートを施している。

タイヤ径は720mmへ拡大し、ボディ・サイズに対して大きな比率とすることでスポーティな外観を演出。ホイール・サイズは19インチが標準仕様で、20インチもオプションで設定される。



フルLEDのテール・ライトには、ダーク・クローム・カバーを新たに設置し、左右のライトはグロス・ブラックのラインでつながっている。リア・ハッチには、中央にDSオートモビルのレタリング、その下に車名ロゴが配置される。

DS 4がDS No4へ名称変更するとともに大きくイメージ・チェンジ。

インテリアは、10.25インチの高解像度ディスプレイをメーターパネルに新規採用。グラフィックについても、N°8にインスパイアされたものとなった。

パワートレインは3種類で、いずれも電動化されている。

BEVのE-テンスは最高出力/最大トルクが213ps/343Nmを発生し、フルチャージで最大450km走行可能。ニッケル比率を高めた58.3kWhのバッテリーは、エネルギー効率とコンパクトさを両立しているという。

10mm低い地上高や、グリル内の空力エレメントにより、空気抵抗を減らしているほか、ステアリング・ホイール裏のパドルで3段階調整できる回生ブレーキを搭載。普通充電は11kW、急速充電は120kWに対応し、後者は11分で100km相当、30分で20〜80%の補充が可能だ。

PHEV(プラグイン・ハイブリッド)仕様は、180psの直列4気筒ガソリン・ターボと125psのモーター、7段DCTの組み合わせ。システム総合では225ps/360Nmを発生し、0-100km/h加速は7.1秒と、改良前より0.3秒短縮した。

新型バッテリーの容量は14.6kWhで、EV走行距離は30%増の最大81kmとなる。車載充電器は3.7kWが標準仕様だが、7.4kW仕様もオプション設定される。

ハイブリッドは、1.2リットル直列3気筒ガソリン・ターボと28psのモーター、6段DCTのシステムを搭載。145ps/230Nmのアウトプットを実現するとともに、回生ブレーキによるエネルギー回収をうまく使えば、市街地走行では最大50%程度の時間を電力のみでまかなえる。

荷室容量は、E-テンスが390リットル、プラグイン・ハイブリッドが360リットル、ハイブリッドが430リットルだ。

DS 4がDS No4へ名称変更するとともに大きくイメージ・チェンジ。

装備レベルは2グレードで、ダイヤモンド・タングステン・ファブリックとDSブラック・キャンバスのシートなどを装備するパラスと、シートや内装にアルカンターラを使用し、マトリックスLEDヘッドライトなどを搭載するエトワールを設定。ボディ・カラーは、N°4専用のカシミアを含む5色から選択できる。

DS曰く、このセグメントでマルチなパワーソースを揃える唯一のハッチバックというN°4。日本導入時期は未定だが、電動化を進めた新規ラインナップは、クリーン・ディーゼルの税的優位性が薄れた現状のニーズにマッチする。上陸すれば、これまで以上に注目のモデルとなりそうだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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