2025.06.10

CARS

これがフォルクスワーゲンのディーゼルの実力だ! パサートTDI4モーションR-ラインで燃費競争にチャレンジ 驚きの結果とは?

パサートTDI4モーションR-ライン。パサートTDIは4WDのみで、R-ラインの車重は1750kg。

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ディーゼルの魅力は燃費だけに留まらないのは重々承知しているが、どのくらいの実力を有するのか、やっぱり気になるのも事実。果たして、パサートTDIが出した燃費は? そしてエンジン編集部の順位は?

新潟・長岡までの燃費レース

先月のルノーに続き、今度はフォルクスワーゲン(以下VW)から魅力的な誘いを受けた。ゴルフをはじめ、ティグアンやパサートなど、VW最新のTDIで新潟・長岡までロングドライブを行い、ディーゼルの魅力を堪能して欲しいというものだ。

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しかも、ここからが実は重要! なんと往路で燃費競争と写真コンテストを実施するというではないか。写真コンテストはカメラマンに任せるとして、注目はもちろん燃費競争。ルノー・ルーテシアで四国・松山まで競って24チーム中12位と惨敗してから早2年、ついに雪辱を晴らすチャンスがやってきた。あの負け戦以来、長期リポートで何度も燃費チャレンジをやってきた成果が今ここで試される。もちろん、参加を即答したのは言うまでもない。

写真コンテストにはこのカットでエントリー。順位は参加者による投票で決定したが、残念ながら優勝ならず。雪景色の中で桜が満開という冬から春への移ろいを表現したいい写真だと思う。

ゴルフが良かったのに……

用意されたクルマはゴルフをはじめ、ゴルフ・ヴァリアント、ティグアン、パサート、T-ロックの5モデル8台。いずれもツインドージングと呼ばれる2系統のSCR(選択的触媒還元)コンバーターと低圧EGR(排気再循環)を備えることで排出ガスの有害物質を極力取り除くことができる、最新のEA288エヴォTDIエンジンを搭載している。

その中からエンジン編集部に与えられたのはパサートTDI4モーションR-ライン。事前に希望車種を聞かれたので、「そりゃ、車両重量が軽いゴルフ一択でしょ」と返事をしたのにである。ちなみに、2台用意されたゴルフのハッチバックは2人の若手、といっても50歳前後だが(笑)、の敏腕ドライバーに委ねられた。

これじゃ優勝は無理だな、とすっかり意気消沈。暗い気分のままクルマに乗り込む。さすがにこのままでは声を掛けてもらったVWにも、そして相棒となったパサートにも悪い。ということで、気持ちを入れ替え、計測地点の関越道・赤城高原SAを目指し、東京・品川を後にした。

時間内に到着できれば、ルートは自由。ディーゼルは渋滞以上に適度な加減速が多い街中で燃費が伸びないことを考慮し、渋滞区間が若干あったものの、変に迂回などせず、高速主体の最短コースを選択する。

15インチの大画面を備えたインパネ。

走り始めて最初に感じたのは乗り心地のよさだ。最近のR-ラインはGTIかと思うほど硬い印象の車種が多いが、さすがは上級モデルのパサート。スポーティ・モデルらしいカチッとした動きはするもののR-ラインでも路面とタイヤの当たりは柔らかい。オプションで装着できる可変ダンパーのおかげに因るところは大きいが、かなり快適だ。また、もうひとつ目から鱗だったのが静粛性。ウインドウを閉めている限り、ディーゼルに乗っている感じがまったくしない。外に居るとそれなりにディーゼル特有のノイズが聞こえるので、遮音と吸音性能が高いに違いない。



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