2025.06.10

CARS

これがフォルクスワーゲンのディーゼルの実力だ! パサートTDI4モーションR-ラインで燃費競争にチャレンジ 驚きの結果とは?

パサートTDI4モーションR-ライン。パサートTDIは4WDのみで、R-ラインの車重は1750kg。

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結果発表!

パサートの出来の良さに感心しつつ、燃費効率がいい条件を探っている間に計測地点に到着。燃費は155kmで28km/リッター。どうやらトップチームは30kmを超えているらしい。結果は夕食時のお楽しみということだが、優勝ではないかもしれないけど、これ以上は無理という数字を出せたので、気分は晴れ晴れだ。

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ここからはパサート本来の姿を味わう。パサートTDIは4WDのみで、R-ラインの車重は1750kg。Dセグメントとしてはけっして軽くない重量だ。しかし、同じ2リッター直4ディーゼル・ターボながらゴルフ用よりも48ps/40Nm高い193ps/400Nmへと出力アップが図られているおかげもあって、高速道路での追い越しや山道でも不足は感じない。

今度はパサートの走りを堪能しているうちに長岡に到着。最終的に300kmほど走り、トータルの燃費は24km/リッター。つまり、エコランせずに走った後半の約140kmは21km/リッター弱ということになる。この数字はひとクラス、いや、ふたクラス下のものと言って問題ないだろう。個人的には、脚をピクピクさせて絞り出した28kmもさることながら、何も考えずに出た21km弱に感銘を受けた。

そしていよいよ結果発表。な、なんとエンジン・チームが1位、つまり優勝してしまったのだ。今回は車種が異なるということで、絶対値ではなく、カタログに表記されている燃費に対しての伸び率で争うというルールだったらしい。出発時に説明があったようだが、気落ちしていてまったく聞いてなかった……。つまり、カタログ値が高いゴルフではなく、そこそこのパサートだったことが功を奏したというわけ。ちなみに、最高燃費はカートップ編集部がゴルフTDI R-ラインで出した30.2km/リッター。帰りはこのクルマで約300kmを走ったが、その燃費は24km/リッター。もちろんエコラン無しの数値だ。これがTDIの実力なのかと、またまた感心し、帰路についた。

文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦

帰路で乗ったゴルフTDI R-ライン。この写真も雪が残る山々と水仙のコントラストが絶妙な1枚だ。

(ENGINE2025年7月号)

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