2025.07.31

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自然から着想を得たダイアルが魅力のローラン・フェリエ クラシック・オート・ホライゾン

表情を変えるダイアルに息をのむローラン・フェリエの新作クラシック・オート ホライゾン

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4月上旬にスイスで開催されたWatches & Wonders Geneva(W&WG)にてお披露目されたローラン・フェリエの新作は、自然から着想を得た美しいダイアルが魅力だ。2025年に発表されたクラシック・オート ホライゾンをENGINE時計委員はどのように評価するのか。熱いコメントをお楽しみあれ!

語るべきことがありすぎる、秀作

これは実物をぜひ手にとって見てほしい。ローラン・フェリエ氏が、日頃から敬意を払う“自然”から想を得たという「ホライゾンブルー」は柔らかさと穏やかさ、そして軽やかさをもたたえ安らぎの世界へと誘う。ダイアルには垂直方向のサテン仕上げが施されており、光の加減によっては夜明けの地平線上の空のようなパープルのニュアンスをも感じさせる。



19世紀の懐中時計にインスパイアされたという円形ケースは、さながら“時間という川の流れに磨かれた小石”だ。コレクション名のとおりクラシカルかつ滑らかで、いつまでも撫でていたくなる。ボールのようなリュウズも可愛い。

クルマ好には、緩やかなスロープから日付表示窓へとつながる独特の意匠がレーシングカーのエアスクープ由来であることをお伝えしておこう。

フェリエ氏はル・マン24時間で総合3位を獲得したエンスージアストなのだ。精緻なムーブメントに言及する紙幅がない。この時計のことをもっともっと知りたくなったのでは? では時計店へ!

ローラン・フェリエ クラシック・オート ホライゾン

機械式時計の高度な技術と独特の美意識を融合した高級時計で知られるローラン・フェリエ。昨年話題を集めた「クラシック・オート サンドストーン - セリエアトリエVI」に続いて、ホライゾンブルーダイアルを採用する新バージョンが登場した。



ブルーの爽やかなトーンが、中2針スモールセコンドのクラシカルなダイアルや懐中時計を思わせる丸みを帯びたケースを引き立て、時計をスタイリッシュに見せる。

自動巻き。ステンレススティール、ケース直径40mm、30m防水。841万5000円(ピンバックル)、869万円(フォールディングクラスプ)。

問い合わせ=スイスプライムブランズ Tel.03-6226-4650

文=数藤健

(ENGINE2025年7月号)

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