2024.06.24

WATCHES

近年話題の「クワイエットラグジュアリー」をガチで具現化したモデル パルミジャーニ・フルリエ 2024年の新作時計のイチオシはこれだ!

2020年春にスタートした世界最大級の時計見本市が「ウォッチズ&ワンダーズ」。開催5回目となる今年は、ジュネーブの会場に過去最多の54ブランドが集結した。各メゾンが“時計の祭典”でお披露目した入魂の看板モデル、数々の新作の中からエンジン時計委員の心を揺さぶったモデル8本を、熱いコメントとともにご紹介!

エンジン時計委員 本間恵子のイチオシ「パルミジャーニ・フルリエト リック プティ・セコンド」

ブランド創設時から代表作のひとつ「トリック」に新世代コレクションが誕生。ドレスウォッチの本質を問い直し、エレガンスを再定義したという新作は、ケースはゴールドとプラチナ製に限定、ダイアルからインデックス、時分針、手巻きムーブメントまでもがゴールド製という優美かつ贅沢な仕様。写真はミニマムデザインの中2針スモールセコンドモデル。ローズゴールド、ケース直径40.6mm、30m防水。709万5000円。秋発売予定。



まさに“クワイエットラグジュアリー”

「トンダ」が大人気なのに、新作はあえての「トリック」。ブランド創業当時からのコレクションで、ドーリア式の柱やトーラス(円環面)の幾何学的形状、フィボナッチ数列や黄金分割の概念までを採り入れたという洗練された顔立ちだ。今回はケース、文字盤、針、ムーブメントにいたるまでゴールド製。ロゴマークだけをシンプルに配した文字盤は、ちょっとざらっとした質感で、シックに落ち着いている。これまでの路線に輪をかけて高級化を図っているのだが、これみよがしの派手さやギラギラした主張はなく、手巻きならではの薄型で、徹底的にエレガント。これこそ近年話題の「クワイエットラグジュアリー」をガチで具現化したモデルではないか。素材を吟味した上質な物をさりげなく着用する、という風潮はラグジュアリービジネスの一大トレンドとなりつつあるが、パルミジャーニはそれをいち早く時計に取り入れて見せた。オーセンティックなドレスウォッチってやっぱり素敵だ!


(ENGINE2024年7月号)

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