2025.06.02

CARS

進化はすれどイメージは受け継ぐ ディフェンダーがアップデートし装備も充実

従来のイメージは踏襲しつつアップデートした新型ディフェンダー。

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ランドローバー・ディフェンダーの改良モデルが、イギリス本国で発表された。内外装の改修に加え、悪路走行性能を高める制御システムが導入された。

ディフェンダー初のアダプティブ・オフロード・クルーズ・コントロール

まずボディ・カラーに新色を設定。カリフォルニアの銀山に着想を得たボラスコ・グレーと、英国の滝をモチーフにしたウールストーン・グリーンが選択肢に加わった。



エクステリアで目を惹くのはヘッドライト。シグネチャー・ライトのデザインが変更さ、フォグライトが標準装備化された。グリルには、グロス・ブラックのバーを装着。シリコン・シルバーとカルパチアン・グレー・サテンが用意されるバンパーのフィニッシュや、ボンネット・インサートとサイド・ベントのテクスチャー・パターンも刷新された。



ホイールには、グロス・ブラックの車名ロゴ入りセンターキャップを装着し、ダイヤ切削ダーク・グレーの22インチ7スポークを新たに設定。リア・バンパーもフロント同様に仕上げを変更。テール・ライトには、スモーク・レンズを採用した。



内装は、13.1インチのタッチ画面を用いるインフォテインメント・システムを新規導入。その直下のシフト・セレクターは、エルゴノミクスに配慮して位置を見直した。

センター・コンソールは、スライド式リッドで収納した小物類を隠しながら、深い収納部へのアクセス性は確保。シグネチャー・スイート仕様には、充電ケーブルの取り回しに配慮した脱着式サイド・ポケットが備わる。また、多くのモデルでセンターの補助席も選択できる。ステアリング・コラム上には、新型のドライバー・アテンション・モニターで使用する視線検知カメラが設置された。



ディフェンダー初となるアダプティブ・オフロード・クルーズ・コントロールはオプション設定。これは、路面状況を問わず低速走行時の車速を一定に保つ、オールテレイン・プログレス・コントロールの発展型で、ラフロードでのドライビングの際に、ドライバーはスロットル・コントロールから解放され、操舵に集中できる。



635psの4.4リットルV8ツインターボを積む最強バージョンの“オクタ”は、外装色にボラスコ・グレーとサルガッソー・ブルーを新設し、前後バンパーや、ボンネットとフェンダーのベントはテクスチャード・グラファイトのアクセントを新採用した。



また、オクタ全車に施工可能なマット・プロテクティブ・フィルムに加え、パタゴニア・ホワイト・マット・ラップが登場。雪を頂いた山を望むアリゾナの街にちなんだネーミングで、今年の遅い時期からオクタと5.0リットルV8搭載車で選択可能になる予定だ。

イギリスでの販売価格は5万7135ポンド(約1108万円)から。日本では、2026年モデルとして年内にも受注開始すると思われる。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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