2025.06.09

CARS

「現代的でクールなアメ車といえばコレ!」自動車評論家の金子浩久と石井昌道が試乗したコンパクトSUVとは?

石井さん、金子さんが乗ったのはアメリカのあのSUVだ!

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「シャシー・セッティングの妙」石井昌道

キャデラック初のコンパクトSUVとなるXT4。日本の都市部でも使いやすいサイズが魅力だが、コクピットに収まっていると想像以上に広々とした快適な空間が広がっている。美しく湾曲した33インチのディスプレイに続くダッシュボードが横方向への伸びやかなデザインで広く感じる。メタルのパネルやレザーなど素材も贅沢で居心地がいいのだ。

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2リッター直噴ターボは低回転から豊かなトルクを発生するが、これみよがしに力強さを誇示することなくあくまでスムーズ。9段と多段なATとの連携もよく、上品な感覚で加速していく。まるでマルチシリンダー大排気量NAエンジンのような感覚でキャデラックのイメージに合っている。

シャシーのフィーリングはドライブ・モードによって明確に変わる。ツーリングは突き上げの少ない快適志向で日常域にぴったり。しかしながらスポーツにしたときのダンピングの良さは特筆もので、大きめの凹凸を越えた後の収束が素早く、これはこれで快適。どちらを選択しても間違いのない優れたセッティングなのだ。

キャデラックXT4
フロントとリアのデザインが一新され、より個性的になったキャデラックXT4。2リッター直4ターボ(230ps、350Nm)と9段ATの組み合わせ。必要に応じて後輪への駆動力を遮断するツイン・クラッチAWDシステムを装備する。全長×全幅×全高=4605×1875×1625mm。ホイールベース2775mm。車両重量=1760kg。車両価格790万円~。

写真=神村聖/小林俊樹

(ENGINE2025年4月号)

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