2025.06.15

CARS

パワー・ウェイト・レシオは最新911を上回る! フォードとの組み合わせが復活した25台限定の超カラフルなケータハムが登場

レトロな雰囲気の専用ストライプが入るケータハム・セブン310アンコール。

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ケータハムが、限定車の「セブン310アンコール」を発表した。2022年に一旦廃止されたフォード・シグマ・エンジンの搭載車で、25台の限定で販売される。

セブンといえばフォード・ユニット


フォード・シグマのケータハムへの導入は2007年と、もう18年も前のこと。これは1.6リットル直列4気筒で、ケータハムがその歴史的に中核と位置付けてきたポジションを担い、かつ長い付き合いのあるフォードのエンジンだったが、2021年にフォードが生産終了を発表する。



当然シグマを搭載したセブン270とセブン1600も翌年には販売を終え、その座は排気量が2リットルとなるデュラテックの低出力版に譲られた。

これで打ち止めとなったはずのシグマがどういった経緯で調達されたのかは不明だが、セブン310アンコールに搭載されるのは、最高出力が154ps/7000rpm、最大トルクは168Nm/5600rpmの仕様で、これはかつての270の135ps/165Nmを上回る、ケータハムの1.6リットル・ユニット史上最強となる。



車両重量は540kgで、285ps/tという馬力荷重比は、ケータハム曰く最新のポルシェ911カレラを約15%上回るという。変速機は5段MTで、軽量フライホイールを組み合わせ、0-97km/h加速は4.9秒、最高速度は204km/hをマークする。

外装は、620エアロ・コーンとカップ・グリル、カーボンのサイクル・フェンダーを備え、シャシーはガンメタル・フィニッシュ。ウインド・スクリーン・フレームやヘッドライト・ケース、エグゾーストの遮熱カバーはブラックに。同じくブラック塗装の13インチ・ホイールには、トーヨーR88Rを履く。フューエル・キャップは、リア・エンドのセンターに配置した。



ボディ・カラーは6色で、ブルー/イエロー/グリーン/オレンジ/ブラック/ホワイトを設定。いずれも、それぞれにマッチする配色で、レトロな雰囲気の専用ストライプが入る。

足まわりは、スポーツ・サスペンション・パックを採用。フロントはワイド・トレッドで、スプリングとリア・スタビライザーは調整式となる。ブレーキは、4ポットのレッド・キャリパーに、レース仕様の254mmベンチレーテッド・ディスクとマスター・シリンダーを装備する。



内装は、カーボン・ダッシュボードを装着し、ステアリング・ホイールはモモ製。レーシーなシフト・ライトも設置される。シートはブラックのレザーに、ダーク・グレーのスティッチが入り、4点式のハーネスを備える。



価格は3万9995ポンド(約780万円)。販売されるのはイギリスとアメリカ、UAEとのことで、日本への割り当ては見込めそうもないのが残念だ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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