2025.06.29

CARS

「お父さん、このクルマが欲しい!」 SVO仕立てのディフェンダー・オクタは、父親の背中が映える最強SUV 

ディフェンダーの最上級モデル、オクタ

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BMW製ユニットをベースに独自チューンを施したエンジンと、先進の「6Dダイナミクス」が生み出す驚異のフラットライドを武器に、子供も魅了するハイパフォーマンスSUV、ディフェンダー・オクタの魅力とは?

SVOが手がけた最新モデル

仕事柄、さまざまな種類の試乗車を借りることがある。撮影や試乗の前後に自宅まで乗って帰り、週末を跨ぐこともあれば、自宅ガレージに一時的に収まることもある。時には家族を乗せることだってある。

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約8年前、仕事の関係でエストリル・ブルーのレンジローバースポーツSVRを5日間ほど預かった。わが三兄弟のまだ長男しかいなかった時代のことだ。当時3歳の長男と身重の妻をSVRに乗せて、自宅のある相模原市から実家の世田谷まで走らせたが、長男はこのクルマの加速やエンジン音に大喜びしていた。

5リッターV8のスーパーチャージドエンジンを搭載した高性能SUVが、子育ての場面で輝くとは思いもしなかった。父親としては、「パパがすごい」と言われているような勘違いから、誇らしさを覚え、それと同時に、スペシャル・ビークル・オペレーション(SVO)が手がける官能マシンの魅力にも気づかされたのだった。





このディフェンダー・オクタもSVOが手がけた最新モデルであり、V8エンジンを搭載する最上位のディフェンダーに位置する。以前からディフェンダーには525psを発揮する「AJ133型」エンジンを積んだ通常のV8モデルがラインナップされていたが、オクタは同じV8でありながら、全く異なるエンジンを搭載している。



新たに採用されたのは、BMW謹製S68型エンジンを独自にチューンナップした「P615型」。635psを発揮するこのエンジンが、滑らかさと猛々しさを兼ね備えた走りを実現している。

たしかに「AJ133型」の「ブワァン」というドラマチックなサウンドや、スーパーチャージャー特有のアクセルレスポンスの付きの良さは魅力的だが、「P615型」を搭載するオクタは、異なる方向性でドライバーに価値を提供してくれる。

MHEVの電動アシストにより、渋滞時やストップ&ゴーでもストレスフリーな滑らかな走行を実現。豊かな低速トルクによってアクセルワークに余裕が生まれ、あらゆる速度域で扱いやすい特性を見せる。今回は検証できなかったものの、このトルク特性であれば、岩場や砂利道など繊細なコントロールが求められるシーンでも真価を発揮するだろう。

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