2025.07.10

CARS

懐かしの「三菱グランディス」が欧州で復活 新型はルノー・シンビオズの兄弟車

三菱グランディスが復活!

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三菱が、新型コンパクトSUVの「グランディス」を公開した。ルノーからOEM供給を受け、欧州市場で2025年内に発売する予定だ。

あのグランディスの名が帰ってきた!


ルノーから三菱へは、コンパクトSUVのキャプチャーを「ASX」、コンパクト・ハッチバックのクリオを「コルト」として2023年にOEM供給を開始している。今回のグランディスは、シンビオズがベース。キャプチャーの上位に位置する、全長4.4m級のモデルだ。



プラットフォームはキャプチャー/ASXと同じCMF-Bで、パワートレインはマイルド・ハイブリッドとフル・ハイブリッドの2種類。前者は最高出力140psを発生する1.3リットル直噴4気筒ガソリンがベースで、変速機は6段MTと7段DCTを設定する。

後者は、109psの1.8リットル直列4気筒ガソリンに、49psの駆動用と20psの発電用、ふたつのモーターを組み合わせ、最高出力は156ps。1.4kWhバッテリー、ふたつのインバーターとコンバーターを内蔵するパワー・エレクトロニクス・ボックス、走行状況に応じ駆動力を最適化するスマート・マルチ・モード・ギアボックスを組み合わせ、EV走行も可能だ。



エクステリアは、三菱のデザインテーマであるダイナミック・シールドを採用し、サテン・シルバーのアクセントが入るブラック・グリルで独自性を主張。新設計の19インチ・ホイールも設定し、プレミアム感を高めた。



リアは、テール・ランプやバックドアに独自デザインを導入。“スカルプチュアル・ヘキサゴン”というテーマに基づき、六角形のモチーフを取り入れたスタイリングとした。



キャビンは2列5座。縦型10.4インチのスマートフォン連携ディスプレイ・オーディオやGoogleベースの機能により、デジタル化やコネクティッド機能の強化を図った。調光機能付きパノラマ・ガラス・ルーフを設定し、スイッチ操作により全面やフロント/リア分割での透過/調光を調整できる。

後席は前後160mmスライド機構を備え、荷室容量は434リットルから566リットルへ拡大可能。後席を倒した際には、最大1455リットルに達する。テールゲートは電動で、ハンズフリー機能も用意される。



グランディスの名は、かつて三菱の上級ミニバンに用いられた。1997年にシャリオのサブ・ネームとして登場し、2003年には独立車名に昇格。



2012年に生産終了して以来、13年ぶりの復活で、SUVへ姿を変えてかつての車名が蘇るのはエクリプスに続いてのこととなる。今後も、まさかの名前が登場するのかもしれない。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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