2025.07.10

CARS

ラリー・カーもデンキ! アルピーヌA290“ラリー”が登場 ワンメイク・レースも開催か

大径ホイールとエア・スクープが似合うアルピーヌA290ラリー。

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アルピーヌは、フル電動ハッチバックのA290をベースにしたラリー・カーの「A290ラリー」を、ラリー・ルエルグ・ロデーズ・アヴェロン・オクシタニーで発表した。

アルピーヌの聖地、ディエップで生産


ブランド70年の歴史で初となるカーボン・ニュートラルなラリー・カーの開発は、ヴィリー・シャティヨンのレース部門が担当し、ディエップのジャン・レデレ工場で生産。カスタマー向けに販売され、オープン競技への参戦を想定しただけでなく、ワンメイク戦も検討されている。



車体サイズは3997×1823×1502mm、ホイールベースは2534mm。スタイリングはほぼ市販モデルと変わらないが、ルーフにエア・スクープが設けられ、フィン・アンテナが排除されているのがわかりやすい変更点だ。



モーターの最高出力は220ps、最大トルクは300Nmで、バッテリー容量は52kWhと、市販モデルの上位仕様と同等。これにZF製のLSDを組み合わせ、前輪を駆動する。



足まわりにはALPレーシングのダンパーを組み、18インチのホイールにミシュラン・パイロットスポーツAを履く。ブレーキはフロントがモノブロック6ポット+350mm、リアが1ポット+280mmで、ハンド・ブレーキはラリー・カーらしく油圧式だ。



室内にはラリー参戦のため、FIAのレギュレーションを満たすロールケージとサベルト製バケット・シートを装着。今後はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加し、9月にはラリー・モンブラン・モルジヌで早くもラリーデビューを飾る予定だ。



価格は5万9990ユーロ(約1021万円)。そのままラリーへ出走できる状態としては、手頃なプライスと言えるだろう。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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