2025.07.14

CARS

「BMW M2レーシング」は6気筒でなく4気筒!  新型レーシング・カーは“マルニ・ターボ”の再来か

この直4搭載M2のロード・バージョンが欲しい!

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BMWが、M2レーシングの購入受付を開始した。カスタマー向けレーシング・カーのエントリー・モデルとなるサーキット専用車だ。

現行Mシリーズ唯一の4気筒搭載モデル


市販型のM2が搭載するのは3リットル直列6気筒ターボだが、M2レーシングのエンジンは2リットル直列4気筒ターボで、最高出/最大トルクは313ps/420Nmを発生。トランスミッションは、モータースポーツ専用ソフトウェアで制御する8段トルクコンバーターATで、専用開発のドライブシャフトや、個別冷却システムを備えるプリロード型の機械式LSDを標準装備する。駆動方式はもちろん後輪駆動だ。



装備内容は、サーキット専用モデルらしいもの。外観は、フロント・スプリッター、ボンネットとトランク・リッドのクイック・リリース・ロック、カーボンFRPルーフを装備。リア・サイド・ウインドウはポリカーボネート系素材のマクロロンで、給油口が設置される。前後には、レギュレーション準拠の牽引フックを備える。



ホイールはマットブラックの10×18インチで、タイヤは265/660R18のグッドイヤー。足まわりには、GT3の技術を用いたKW製のレース用ダンパーや、前後とも調整式のスタビライザーを装着する。ブレーキは、M仕様のディスクとキャリパーに、レース専用のパッドと冷却系を組み合わせた。

室内には、FIA規定準拠/ドイツ・モータースポーツ連盟認定の溶接式ロールケージが張り巡らされる。シートは固定式のサベルトGT-AMで、ダッシュボードは市販車のものをレース用にモディファイし、エアコンも使用できる。

燃料タンクや消火器システムはFIA規定に適合したものを搭載。レース専用のモード設定とした10段階調整式トラクション・コントロールや、ピットレーン用のスピード・リミッター、データロガーの接続を想定したハーネスなど、購入した状態でレースへ出走できるアイテムが揃っている。



ボディ・カラーはアルピン・ホワイトIII。右ハンドルのみの設定だ。購入受付・販売は、BMW Mモータースポーツ・ディーラーである東京のモトーレン東都と、大阪のエルベオートで行う。

価格は2100万円。

Mモデル最小のボディに、ハイパワーの4気筒を搭載したM2レーシングは、好バランスなパッケージングが優れたハンドリングを予感させる。



古の2002ターボの再来を謳うM2だけに、この4気筒モデルを公道でも味わえたら、と妄想をふくらませてしまうところだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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