2025.08.03

CARS

思い出すのはW124の乗り味 島下泰久(自動車評論家)が新型メルセデス・ベンツCLAに試乗 これぞコンパクト・ラグジュアリー

ハイレベルな“普通のクルマ”

前後2モーターで、最高出力354psとなるCLA3504MATIC with EQ Technologyは、走りに一層の余裕が加わる。ただし、味わいは似通っていて、もう少し差別化されていてもいいかなと思わないではなかった。

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何か特別なわけではなく普通に良いクルマなのだが、その普通のレベルが半端ないところにある。それが新しいCLAの走りの印象だ。

一方の「350」は260kW/515Nmを発生し、0→100km/h加速はわずか4.9秒を記録。両モデルとも新世代800V電気アーキテクチャーを採用し、最大320kWのDC急速充電にも対応する。

「でもBEVでしょう?」と思われたかもしれないが、実はすでに新開発1.5リッター・ターボエンジンに電気モーター内蔵8速DCTを組み合わせるハイブリッド車の遅れての投入も明らかにされている。BEVの、あるいはコンパクト・クラスの走りの基準を塗り替える新型CLAの日本導入は、まだしばらく先。年明け以降となりそうである。

文=島下泰久 写真=メルセデス・ベンツ・グループAG

(ENGINE2025年9・10月号)

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