2025.08.12

CARS

夏はバーストしやすいってホント?タイヤのトラブルの原因と対策を解説

夏だからこそ気を付けたいタイヤ管理

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酷暑が続いたり、急な雷雨が発生して蒸し暑くなるなど、全国で異常な暑さや気候の変化が発生している2025年の夏。このような高温が続く季節は、タイヤのバーストに気をつける必要がある。今回は、記事を執筆する数日前に高速道路を走行中にトラックのバーストを目撃した筆者が、夏のバーストの原因や対策、運転中にバーストしてしまったときの対応を解説する。

気温が上がると路面温度も上昇してバーストの危険が高くなる

30℃超は当たり前、40℃を超える日もある日本の夏は、人だけでなく、クルマにとっても非常に過酷な環境だ。このような危険な暑さになる日はタイヤがバーストしやすいということをご存知だろうか。



気温が高くなると、路面温度も上昇し、タイヤ内の空気が膨張する。このタイヤ内で膨張した空気の圧力にタイヤが耐えられなくなるとバーストが発生する。

実際、タイヤの空気圧を適正値にしたクルマを気温35℃超の日に運転すると、走り始めてしばらくの間はタイヤのたわみを感じられる乗り心地だが、長時間運転したり高速道路を走行したりすると、タイヤのたわみを感じられなくなり、跳ねるような乗り心地になったり、路面の凹凸を感じやすくなる。この状態が、タイヤの内圧が上昇したサインだ。



タイヤの空気圧を適正値にしていれば、タイヤの内圧が多少上下しても問題ない。しかし、燃費を向上させたいなどの理由でタイヤの空気圧を高めにしていたり、タイヤの点検を疎かにしてしまいタイヤの空気圧が異常に低かったりするとバーストする危険性が増す。そのため、タイヤの空気圧は適正値に合わせておくことを推奨する。

夏のタイヤバーストを防ぐ方法

夏の暑さによるタイヤ内部の圧力上昇によるバーストを防ぐためには、タイヤの点検をしておくことが重要だ。

具体的には、タイヤの空気圧を規定値にする、ビビ割れ・ゴムの硬化・劣化や変形などがないかチェックする、タイヤの残り溝の深さが十分にあるかなどを確認しておくことがポイントとなる。



これらは自分自身で確認することができる簡単な点検だ。また、運転者が使用状況に応じて行う日常点検項目の1つとなっている。そのため、タイヤまわりの点検や確認は運転者自身がしておかなければならないのだ。

バーストは突然起きる!もしものときの対応

タイヤの点検をしていても、バーストする可能性はゼロではない。何らかの理由によってバーストが発生することがある。

もし、運転中にバーストしてしまった場合は、ハザードランプを点滅させ、急操作を避けて安全な場所にクルマを止めるのが基本だ。このときタイヤがバーストしているために、ハンドル操作が安定しない可能性が高い。そのため、バーストによってハンドルを取られないよう注意することがポイントだ。



なお、高速道路を走行中にバーストした場合は、ハザードランプを点滅させ、道路の左側にある路側帯にクルマを止めるのが基本となる。クルマを止めたら、クルマから出て(二次事故防止のために外に避難する。可能であれば左側のドアから出るとよい)、ガードレールの外側に避難してから通報する。

酷暑が続くからこそ重要なタイヤの点検

先ほども述べたが、タイヤの空気圧点検、ひび割れ・亀裂などの損傷のチェック、タイヤの溝の深さといったタイヤの点検は、運転者が行わなければならない日常点検の1つだ。



高温による危険な暑さは人だけでなくタイヤにも影響する。そのため、夏はタイヤの点検はこまめに行い、遠出する前などは普段より念入りにタイヤの点検をしておくとよいだろう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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