2025.09.22

CARS

最高の1台を買いたい人に勧めたい至高の1台! 金子浩久(自動車評論家)が1位に選んだ内燃機関の魅力を解き放つスポーツカーとは?

46人のモータージャーナリストが「2025年のいま身銭を切ってでも欲しい」クルマを選ぶエンジンHOT100。評価の決め手は変わらない魅力があるかどうかと言うモータージャーナリストの金子さんが選んだマイHOT20の1位は、このクルマだ!

自動車評論家の金子浩久の選考ポイントは「熱さと変わらない魅力」

20台はざっくり二つのグループに分かれています。前半グループは、電動化や自動化などの先進機能が特長になっていて、それらが他車よりも優れている比較的新しいクルマたち。HOTであることを評価。後半は以前に登場したものですが、機械としての実力が高く、かつ商品として独自の魅力を放ち続けているもの。魅力が変わらないことを評価。

20位 ポルシェ718ボクスター

新車で購入して7年7万キロ経過したが快調そのもの。ノートラブルで高燃費高効率。車検超短時間。走れば切れ味鋭く、幌開閉しても荷物たっぷり。

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20位 ポルシェ718ボクスター

19位 レクサスLC

日本車離れした妖艶なデザインに、今では絶滅危惧種的なNAの5.0リッターV8エンジンが蠱惑的。HV版もバランス良く好感が持てる。

19位 レクサスLC

18位 マツダ・ロードスター

運転を純粋に楽しめる貴重な一台。屋根は2種類。どちらも開閉は簡単なので、なるべく開けて走りたい。開けて運転すると楽しみも倍加する。

18位 マツダ・ロードスター

17位 メルセデス・ベンツEクラス

アウディA6オールロードクワトロなき後、最低地上高を運転席から選択可能なエアサスが下手なSUV顔負けの悪路走破力を発揮するオールテレインを選ぶ。

17位 メルセデス・ベンツEクラス

16位 テスラ・モデルY

依然として優れたドライバーインターフェイスが運転支援機能の実効を高めている。充電能力と電費性能は依然として高水準。

16位 テスラ・モデルY

15位 トヨタ・ランドクルーザー250

「GF-A」アーキテクチャーを300と共用するものの、パワートレインや脚まわり、ステアリングその他の装備が異なってくる。丸目ヘッドライトの魅力も抗し難い。

15位 トヨタ・ランドクルーザー250

14位 ランドローバー・ディフェンダー

悪路走破性、オンロード走行性能、快適性、多用途性など、全方位で高いレベルで能力を発揮している。ディーゼルMHEVのD350が優秀。

14位 ランドローバー・ディフェンダー

13位 モーガン・プラス・フォー

2月に30年ぶりに試乗。変化と不変。電動化や自動化が進む現代だからこそ、モーガンの存在価値が極大化。所有して運転を楽しむことの意味の奥深さは永遠。

13位 モーガン・プラス・フォー

12位 ベントレー・ベンテイガ

舗装路でも未舗装路でも他のSUVから超絶した空飛ぶ絨毯のように快適な乗り心地。走破性能も超優秀。隔絶された車内の安楽。PHEVの静粛性も驚異的。

12位 ベントレー・ベンテイガ

11位 BMWアルピナB3 GT/D3 S

最後のエンジン車として乗りたくなるほど甘美なパフォーマンスと超快適で上質な乗り心地。細部までビスポーク可能。「最後のアルピナ」を誂えたい。

11位 BMWアルピナB3 GT/D3 S

10位 プジョー・リフター

長所は7脚のシートはすべて背もたれの角度と前後位置を別々に調整可能なこと。さすがは個人主義の国。低めの着座位置が長距離での負担を減らす。

10位 プジョー・リフター

9位 ヒョンデ・インスター

個性的な外観。シートアレンジが多彩なことは長所。EVを出先で充電する場合には車内環境の充実は大事になってくる。でもリラックスできる。

9位 ヒョンデ・インスター

8位 三菱アウトランダーPHEV

モーターだけで100km走行可能になり、静粛性も向上。その価値を活かすためのヤマハ製カーオーディオも秀逸。上級版を選びたい。

8位 三菱アウトランダーPHEV

7位 BMW7シリーズ/i7

徹底した遮音対策により車内はスピードを上げても静粛そのもの。後席用大型スクリーンと多彩なアプリが車内時間を充実させる。後席が特等席。

7位 BMW7シリーズ/i7

6位 BYDシーライオン7

50km/h以上での遮音対策が優れている。他車の排気音や自らのタイヤノイズなどをきれいに遮断できている。予めインストールされたアプリが多彩。

6位 BYDシーライオン7

5位 フィアット500e

幌を開けて走ると静けさと滑らかさというEVならではの長所をより明確に実感できる。自我が薄まり風景に同化し平穏な気持ちに落ち着いていく。

5位 フィアット500e

4位 ボルボEX30

車内の徹底したミニマリズム。造形だけシンプルにしたのではなく、ユーザーインターフェイスに優れると同時に使いやすさと安全性向上にも貢献している。

4位 ボルボEX30

3位 フォルクスワーゲン・パサート

SUVと違って低い位置に座るので前後左右に揺すられることが少ない。地面に近く、強い安定感。モーターだけで147km走り、静かで滑らか。洗練されている。長距離得意。トランクは広大かつ開口部が広く、荷物の出し入れの自由度が大きい。

3位 フォルクスワーゲン・パサート

2位 ミニ・クーパー(BEV)

滑らかで静かな加減速はEVだから当然のこととして、前後左右への姿勢変化が少なく、ボディサイズから想像できない重厚ささえ備えている。非常に優秀な最新BMWの運転支援システムが装備されていることも魅力。ユーザーインターフェイスも優秀。

2位 ミニ・クーパー(BEV)

1位 アストンマーティン・ヴァンキッシュ

贅を尽くした意匠。V12の排気音は徹底的に調律されドライビングの喜びを称揚。豊潤で華麗な走り。電動化されていないことをむしろ逆手に取りながら内燃機関の魅力を解き放つ。最高の1台を買っておきたい向きに勧めたい至高の1台。

1位 アストンマーティン・ヴァンキッシュ

文=金子浩久

■エンジンHOT100とは?
モータージャーナリストが2025年のいま身銭を切ってでも欲しいと思うクルマ100台の順位を決める雑誌『エンジン』の名物企画、エンジンHOT100。そのHOT100の源となるのが、ジャーナリストと編集部員による投票「マイホット20」である。今年も、「マイ・パーソナル・ベストはこれだ!」というテーマの下、46人が思い思いの20台を選び、その選考理由を記した。各位のクルマに対する姿勢や価値観が垣間見えるこのマイホット20には、HOT100の結果に勝るとも劣らぬ価値と楽しみが詰まっている

(ENGINE2025年9・10月号)

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