2025.08.28

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時計の防水性能を示す2つの指標「気圧」と「m(メートル)」 の違いとは? それぞれの意味を解説!

時計選びで重視するポイントのひとつである防水性能

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精密機械である時計は水が大敵であるため、時計選びをする際に防水性能を重視する方も多いだろう。時計のカタログや商品ページを見てみると、防水性能の欄に「気圧(bar)」または「m(メートル)」で防水性能が表記されている。これら表記の違いとは何なのだろうか。今回は時計の防水性能の表記の意味や違いを解説する。

時計における防水性能の重要性

防水性能の詳細を解説する前に、なぜ時計に防水性能が重要なのかという点に触れておこう。

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身につけて使う腕時計は、水場での使用や夏場の汗など、さまざまな環境に晒される。しかし、精密機械である時計にとって水は大敵だ。そのため、腕時計の防水性能が重要となってくる。



この防水性能は、高級時計に多い機械式時計だけでなく、手が届きやすいクォーツ時計(電池で動く時計。電波ソーラーなどソーラー発電で動く時計も含む)にとっても重要なポイントだ。よって、時計選びをするときに、防水性能もしっかり確認して選ぶという人も多い。

また、防水性能がない時計より、防水性能がわずかにでもある時計の方が安心して日常使いできるという点もメリットだ。

防水性能は時計の裏側に記載されていることが多い

このようなことから、防水性能は高いほどいいと思ってしまうかもしれないが、防水性能を高くすると、時計のサイズが大きくなったり重量が増えたりする。そのため、使用シーンに合わせた防水性能を有する時計を選ぶのがよいと言える。

防水性能を示す表記は「気圧」と「m(メートル)」がある

時計の防水性能を示す単位には、「気圧(bar)」と「m(メートル)」がある。

一般的に10気圧防水=100m防水と同等と言われることも多いが、本当に同じ防水性能なのだろうか。

防水性能の表示と用途一覧

実は、「気圧(bar)」表記と「m(メートル)」表記では、その意味が異なる。

その理由は、「気圧」で示されているのは「防水時計」、「m(メートル)」で表記されているのは「潜水時計」であるためだ。

防水時計は、あくまでも日常生活において時計を使用するシーンにおける防水性能を示している。一方、潜水時計はマリンスポーツなど水中で使用したときの防水性能を意味している。よって、厳密には10気圧=100m防水ではないということだ。

使うシーンに合わせた防水性能を持つ時計を選ぶ

時計における防水性能の単位が異なるのは、日常生活における防水性能なのか、潜水したときの防水性能なのかという違いがある。



一般的に10気圧防水と表記されている時計は、100m防水時計と同等の日常生活強化防水といわれるが、潜水時計としての性能を保証しているわけではないという点に注意しなければならない。

時計選びをするときに気にすることがある防水性能は、時計を使用シーンに合う性能を有しているモデルを選ぶとよいだろう。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINW Webオリジナル)

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