2025.09.25

CARS

伝説の名を継ぐフェラーリ「849テスタロッサ」、ついに日本初公開! 発売は2027年初頭【動画あり】

2025年9月24日、東京・高輪ゲートウェイのコンベンションセンターでお披露目された新型フェラーリ「849テスタロッサ」

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造形美と空力性能を融合させた新世代デザイン

エクステリアは、チーフデザイナーのフラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリ・スタイリング・センターが担当。航空機や1970年代のレーシングプロトタイプからインスピレーションを得たという。

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フロントは低く構えたノーズと鋭いヘッドライトが力強さを演出。サイドでは、ドアそのものがエアダクトを兼ねる大胆なデザインが目を引く。これは冷却性能を高めるための特許取得構造で、造形と機能が高度に融合している。リアには「ツインテール・アーキテクチャー」を採用し、往年の512Sや512Mを思わせながらも、現代的に進化している。

空力性能も圧倒的で、250km/hで415kgのダウンフォースを発生。冷却性能も15%向上し、サーキット走行でも安定したパフォーマンスを発揮する。




未来を体感できる革新的インテリア

キャビンは左右をはっきり分けたダブルコックピット構造で、運転席はドライバーを包み込むように設計されている。操作系は新世代のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を採用し、ステアリングには物理スイッチが復活。走行モードの切り替えは、フェラーリ伝統のマネッティーノで直感的に行える。

さらに、最大25kmのEV走行が可能で、市街地を静かに走ることもできる。ワイヤレス充電やApple CarPlay/Android Autoといった快適装備も備え、伝統と利便性が調和した空間となっている。





サーキット走行志向「アセット・フィオラノ」と、オープン仕様の「スパイダー」も同時リリース

発表会では、特別仕様「アセット・フィオラノ」の存在も同時に発表された。カーボンやチタンを多用して約30kgの軽量化を実現。専用サスペンション、カーボンホイール、ミシュラン・カップ2タイヤを装備し、さらにサーキット志向の走りを可能にする。

また、格納式ハードトップを備えた「スパイダー」も同時にリリース。14秒で開閉でき、クーペと同等の性能を保ちながらオープンエアの爽快感を味わえる。

さらに、フェラーリは7年間の無償メンテナンスプログラムを提供し、ハイブリッド保証延長プログラムも用意。超高性能車を長期間安心して楽しめる仕組みは、オーナーにとって大きな魅力となるだろう。




849テスタロッサが示す跳ね馬の新たな進化

849テスタロッサは、伝説の名を継ぐにふさわしい存在感を放ちながら、最新の技術を凝縮した“未来のフェラーリ”として登場した。ヨーロッパでの納入は2026年、日本の公道に姿を現すのは2027年初頭の予定だ。

赤き跳ね馬が再び日本の道路を駆け抜ける日を、心待ちにしたい。



■フェラーリ849テスタロッサ
駆動方式 ミドシップ+4輪駆動
全長×全幅×全高 4718×2304×1225mm
ホイールベース 2650mm
トレッド(前/後) 1678×1673mm
車両重量 1570kg
エンジン形式 V8DOHC32+ツインターボ+モーター
総排気量 3990cc
最高出力 830ps/7500rpm
システム合計出力 1050ps/-rpm
最大トルク 842Nm/6500rpm
変速機 8段DCT
ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前/後) 265/35 R20/325/30 R20
車両本体価格(税込) 未発表

文=佐藤 玄(ENGINE編集部) 写真=佐藤亮太

(ENGINEWebオリジナル)
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