2025.10.02

CARS

ボルボの“クラシック”が物語る伝統と未来【749万円】ボルボXC40リチャージから続くEX40の最後を飾るモデルが登場

デンキ自動車だけどもう“クラシック”!?

全ての画像を見る
ボルボ・カー・ジャパンが発表した「ボルボEX40ウルトラ・シングル・モーター・クラシック・エディション」は、単なる特別仕様車に留まらない。それは、ボルボが長年大切にしてきた“クラシック”という伝統を継承していく象徴的な存在である。

ボルボ初の電気自動車のトリを飾る“クラシック”


ボルボが“クラシック”という名を冠したモデルと登場させるということは、その車両の歴史がまもなく幕を閉じることを意味する。実際、今回のボルボ・カー・ジャパンからの資料には「EX40の最後を飾る特別仕様車」としてこの車両のことが紹介されている。

advertisement




たとえばボルボの“クラシック”と聞けば、1990年代初頭の長年愛されてきた240シリーズの最終章を飾った「240 クラシック」を思い出す人は多いことだろう。



完成度が高く装備はシンプルながら特別なエンブレムを纏い、まさに最後の240として高い人気を博した。

その後も「V70クラシック」や「XC90クラシック」など、ブランドを代表するモデルが世代交代を迎える際、この特別仕様車は登場した。単なる在庫整理ではなく、長年のユーザーへの感謝と、次の時代へ進む前の“区切り”を意味する重要なモデルだったのだ。

今回発表されたEX40のクラシック・エディションは、ボルボ初の量産電気自動車として登場したXC40リチャージの流れを汲むEX40に、この名を冠したものだ。



ベースとなったのは、グレード名がウルトラのシングル・モーター仕様。最高出力238ps/最大トルク42.6kgmを発揮する後軸上のモーターで後輪を駆動する。WLTCモードでの一充電走行可能距離は590kmをマークする。





さらに人気のオプション装備であるテイラード・ウール・ブレンド・シート、オレフォス社製クリスタル・シフトノブを特別装備し、さらにデコラティブ・パネルに天然木を使ったドリフトウッド・パネルを EX40シリーズとして初めて採用。



こうした上質な素材とシンプルで落ち着きのあるデザインの組み合わせにより、まさにXC40リチャージおよびEX40シリーズの完成形といっても間違いのない仕上がりとなっている。

一方でセンター・ディスプレイのグラフィックには、最新のボルボ車と同様の新しいインターフェイスを採用。ホーム・ボタンを押すと地図などが表示されるメイン画面へのアクセスが容易となった。またナビ画面を上部に表示することで視線の移動量を最少化。さらにウィジェット機能でお気に入りのメディアやハンズフリー通話への切り替えも瞬時に可能となるなど、最新のユーザー・エクスペリエンスが提供される。

クラシック・エディションは常に“終わり”を意味するモデルであると同時に、新しい世代の始まりを告げる節目でもあった。EX40クラシック・エディションは内燃エンジン車から電気自動車へと舵を切ったボルボの歩みを改めて示しつつ、後継的なポジションに位置するEX30へとバトンを受け継ごうとしている。



熟成され、かつ最新の先進装備やセンスのいい内外装を得たボルボEX40のクラシック・エディション。長く付き合える1台として検討に値するモデルではないだろうか。価格は749万円となる。

文=ENGINE編集部

(ENGINE Webオリジナル
タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement