2025.11.07

CARS

熊(!)がオススメ?「ジープ・グランド・チェロキー」の美点を野生動物たちが語るってどういうこと!?【2026年モデル】

右ハンドルの生産終了で、日本導入が打ち切られたジープ・グランド・チェロキーだが、本国では2026年モデルが登場。その魅力を野生動物が語る“Wild Thoughts”と題した広告映像が注目を集めている。

こんな光景、日本では考えられない!!


まず登場するのは熊! 今の日本でこの映像を流したら、コンプラ警察が即時に出動しそう。





だが、アメリカの熊はドア・トリムを撫でながら、グランド・チェロキーの高級感について語る。画面には、クラスでもっともラグジュアリーなクルマ、とのテロップが。



続いてヘラジカが乗り込もうとすると、2列目には先客が。シート・ヒーターにご満悦のオオカミだ。テロップでは、1列目と2列目がヒーター付きと説明。極寒に見舞われる地もある北米では、欠かせない要素ということのアピールだろう。

ようやく2列目に乗り込んだヘラジカは、さすがに頭を窓から出すことになるが、前席ではプレミアム・オーディオから流れる音楽にノリノリのリスが2匹。高音質を楽しんでいたが、19スピーカーと聞いて驚きの表情で歓声を上げる。



林道を走るグランド・チェロキーを上空から見下ろすのは、アメリカのシンボルともいうべきハクトウワシ。2リットルのハリケーン4ターボの低排出ガスに満足のご様子だ。



リクガメがスロー・ダウンしろと叫ぶ中を進むグランド・チェロキーの2列目シートの上では、北米唯一の有袋類であるオポッサムが尾まで伸ばして寝そべっている。2列目レッグ・ルームはクラス最高というが、そもそもさほど大きな動物ではないオポッサムにとって、このスペースはあまりあるほどだ。



北米と中米あたりを行き来する渡り鳥、カナダガンが気にするのは航続距離。851kmというのが予想以上に長かったのか、思わず口笛を吹いた。

森に停めたグランド・チェロキーの車内では、子グマたちが遊び回っている。3列シートで、子だくさんでも安心、というわけだ。

夜になると、車内から森を見渡すのはフクロウ。人間は彼らのように夜目は利かないが、ナイト・ビジョンなどの安全装置を備えたグランド・チェロキーなら、暗い道の真ん中にアライグマが荷物を撒き散らしていてもいち早く発見できると教えてくれる。



助手席のディスプレイをタッチ操作しているアメリカ・ライオンは、ピューマやクーガーとも呼ばれる大型肉食獣だ。肉球で画面をポンポンと触って、物色しているのは獲物となる草食動物。欲しい情報が簡単な操作で見つかるということを示したいようだが、野生の勘が鈍りそうだ。

最後に顔を見せたのはビッグフット。存在が確認されていない動物、いわゆるUMAが、首からジープのパスを下げ、コーヒー片手に語っている姿を見れば、これまでの映像もすべて作りもののAI生成CGであることは明らかだ。

それでも、プレスリリースで動物に一切害を与えていません的な注釈を入れることだけは忘れていない。



とはいえジープは最近、女性コメディアンが下ネタでのCMをプレゼンするグランド・ワゴニアの宣伝動画を公開。日本よりはアメリカのほうが、この手のユーモアに寛容なようだ。近々、大型電動SUVのレコンを発表する予定だが、こちらもユニークな広告キャンペーンを打ってくるのか。



どれも日本導入は不透明なモデルばかりだが、ちょっと気になるところだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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