2026.01.31

CARS

18年間続けてきたポルシェ生活をやめました 国際的に評価の高い建築家夫妻が911の代わりに選んだスポーツカーとは

建築家の横堀健一さんとコマタトモコさん夫妻。ともにイタリアの建築家、アルド・ロッシの東京事務所で働いていたことから、いまも提案しているのはイタリア文化に通じる華やかで洗練されたスタイルだ。

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特別なインテリア

一方コマタさんが気に入っているのは、このクルマに用意された色や仕上げだ。ボディカラーはグレーが入った淡い青で、屋根だけ黒く塗られたモデルである。そのうえ内装の趣味が良く、ベージュと空色のツートンは、最初のオーナーがオーダーしたものだ。

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内装は多くのパーツが革で覆われている。

「ダッシュボードに革が張られているクルマは、そうあるものではありません。ベージュとブルーの内装に、パイピングやステッチが施されています。運良く、この特別なモデルを手に入れることができました。もちろんこうした仕上げが機能を向上させることはありませんが、この世界観がインテリアの仕事では大切なんです。それゆえ普段からフェラーリに乗ることは、建築家として貴重な体験だと思います」

内装は珍しいベージュと空色のツートン。

そんなコマタさんは、カリフォルニアTが来てから、青い服を買うことが多くなった。クルマに合わせた服で出かけているのだ。日焼けを嫌がりオープンカーを好まない女性ドライバーは少なくないが、晴れた夜なら、いつも屋根を開けて走っている。ゆっくりしたスピードでも、見上げると流れていく町の灯は美しいそうだ。

カリフォルニアTがやってきて1年少々。それほど遠出をしていないにもかかわらず、走行距離は1万キロ以上も伸びた。と同時に、イタリア車のある生活は、クルマに対する2人の考え方を変え、マセラティのSUV、グレカーレも手に入れた。横堀さんが語る。

「これまで1台で全てのシーンに対応できるドイツ車に乗ってきました。今はそれぞれの個性に合わせ、平日はグレカーレ、週末はカリフォルニアTの生活を楽しんでいます」

そんな夫妻はこの夏、縁があって初めて富士スピードウェイを訪れ、GTカーレースを観戦した。ドライバーとの記念撮影やバックヤードの見学は、ちょうど映画『F1』を観た後だったので、相当な刺激になったそうだ。さらに次はサーキットでの走行も検討しているとか。イタリア車を所有して、横堀さんとコマタさんは、ポルシェ時代にはなかった新しい世界を体験しているようだ。

文=ジョー スズキ(デザイン・プロデューサー) 写真=田村浩章

(ENGINE2025年12月号)
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