2024.06.21

CARS

あなたはオープン派、それともクーペ派?  新車から今も乗り続けるフェラーリ・カリフォルニアのオーナーが「これだけはずっと乗り続ける」と言う理由とは?

2009年型のフェラーリ・カリフォルニアに新車から乗り続けるオーナーの山里さん。

全ての画像を見る
初代メルセデス・ベンツSLK以来、様々なオープンカーに乗り続け、最近はマクラーレン765LTまでも手に入れた山里真元さんが「これでアガリ」とまで溺愛するのは、V8NAユニットを搭載する最初で最後のFRモデルである、フェラーリ・カリフォルニアだ。

一気に目が覚めた

山里真元(まさゆき)さんは2つの顔を持っている。1つは生命保険、損害保険、クレジットカード会社など金融系を中心に、幅広くシステム開発やITコンサルティング事業を行う日本コムシンク株式会社の代表取締役会長、兼、社長という若き経営者としての顔。もう1つが2017年に一般社団法人として設立されて以来、東京モーターショーをはじめ、各地で『TOKYOT SUPERCAR DAY』を展開している日本スーパーカー協会の事務局長としての顔だ。



「子供の頃からクルマは好きでした。父もクルマ好きでずっとメルセデス・ベンツSクラスに乗っていたこともあって、僕自身もメルセデスには思い入れが強いのですが、雑誌で2003年の東京モーターショーに展示されたSLRマクラーレンの写真を見て“こんなにカッコいいクルマがあるのか!”って衝撃を受けて、一気に目が覚めました」

大学生になって免許を取った山里さんの最初の愛車は父から譲り受けたR170系のメルセデス・ベンツSLK。しかしその頃から、山里さんはある目標を持つようになった。

「フェラーリが欲しいと漠然と思うようになったんです。ただ、どうせ乗るなら速く、カッコよく乗れるようになりたい。だから練習しようと峠を走るようになりました」

そこでヤフオクで見つけたFC系のマツダ・サバンナRX- 7アンフィニ4を15万円で購入。毎日のように手を入れて峠に繰り出すとともに「腕を磨くならシンプルなクルマがいい」とNA6型のユーノス・ロードスターも買い足して気づけば3台体制になっていたという。

ちなみにAピラーやドアノブは、クリスマスのイベントのために山里さんが剥がせる塗料で塗装したものだというが、これが良いアクセントになっている。


「それができたのも大学が島根で、駐車場代なんてただ同然だったからです。そこでクルマ好きの友達と100坪の土地を共同で借りて、地面を掘ってピット作って潜れるようにしたり、クラッチ交換も重整備も全部自分たちでやっていました」

そして就職とともに上京し、ITエンジニアとしてのキャリアを積む一方でフェイズ2のロータス・エリーゼ111Rを購入。スーパーカー協会代表理事の須山泰宏さんらと知り合い、その前身となる活動をはじめる。念願のフェラーリを手に入れたのも、その頃のことだ。

「フェラーリへの憧れがあったので、ずっとコーンズに出入りしていたらこれが出た。その頃、エリーゼと一緒に父から譲り受けたメルセデスのSLに乗っていたので、乗り換えるのにちょうどいいなと」
 
それが新車から今も乗り続けている2009年型のフェラーリ・カリフォルニアである。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement