2025.11.05

CARS

アルピーヌA110の“さよならカウントダウン”が開始に!【残りわずか1750台!!】

ついに“さよならアルピーヌA110”の時が来たのか!?

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アルピーヌが、A110の生産台数を残り1750台と公表した。2017年に登場した現行モデルの生産台数は、2026年夏までに累計でおよそ3万台となる見込みだ。

トータルで3万台しか造られなかった!


初代A110は1962年、ジャン・レデレによってベルリネッタモデルが世に送り出され、ブランドのDNAを具現化した。それは軽量で、スポーツ・スピリットにあふれ、そしてサヴォア・フェールと呼ばれるフランス流の匠の技や粋といったものづくりの精神が息づく、えもいわれぬ魅力といったものだ。

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そんなリア縦置きエンジン&リア駆動の小さなクーペは、当初から敏捷性と扱いやすいハンドリングで、優れたパフォーマンスを発揮して世のクルマ好きを魅了した。また、1973年にはWRCの初代王者に輝いてもいる。

その後、A310、V6、A610と歴史を紡いだ後、一度1995年にアルピーヌ・ブランドのクルマは姿を消すが、ルノー・スポール名義の車両生産などを経て、2017年に2代目となる現行A110で“A”のエンブレムを持つブランドが復活。



その新生A110が、走りにうるさいエンスーにどれほど刺さるドライバーズ・カーであるかは、日頃からENGINEを手にとってくださる読者諸兄ならば、いまさら説明するまでもなくご存知であろう。

それだけに、今回のニュースに受ける衝撃も大きい。今後の予定としては、“APP”ことアルピーヌ独自開発のハイ・パフォーマンスBEVプラットフォームを用いた3代目A110が、2026年中にも登場するというが、まだ見ぬ電動モデルへの根拠なき期待より、慣れ親しんだ麗しきミドシップ・カーへの愛着が優ってしまうのは否めない。



現在、欧州の公式サイトによればオーダーできるのは3車種で、最高出力252psのベーシック・モデルであるA110と、従来のGTとSに代わる300ps版のA110 GTS、そして、最強モデルのA110 Rをベースにしたアルピーヌ70周年記念モデルのA110 R70。このうちA110 R70は、世界で770台の限定車であり、この台数に達し次第、受注は終了する。

日本での価格は、A110 GTSが1200万円、A110 R70が1790万円。A110は現在、アルピーヌ70周年にちなんだ25台限定のアニバーサリー仕様が、960万円で販売されているが、通常仕様はラインナップされていない。

内燃エンジン版A110の存続を匂わせる噂も流布していただけに、一縷の望みを断ち切られたショックもひとしおだ。いっそ、世界的な電気自動車市場の低迷がもっと深刻になってくれないかと、不謹慎ながら思ってしまう。



さすれば仏ディエップの首脳陣も、ドイツのご同業のように前言撤回せざるを得なくなるかもしれないのだから。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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