2025.11.20

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どこが違う?アウトランダーPHEVのOEMモデル日産「ローグ・プラグインハイブリッド」が北米で2026年初頭から発売

アウトランダーではない!日産「ローグ・プラグインハイブリッド」登場

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日産の子会社である北米日産は2025年11月17日、北米市場初となるプラグインハイブリッド「ローグ・プラグインハイブリッド」を発表した。三菱アウトランダーPHEVのOEMとなる「ローグ・プラグインハイブリッド」は、11月21日から30日まで開催されるロサンゼルス・オートショーで一般公開され、2026年初頭から米国で販売される。

ここが違う!ローグ・プラグインハイブリッドのデザイン

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」は、筋肉質でダイナミックなエクステリアと、20インチのダーク塗装ホイールやブラックミラーカバー、オールLEDのランプ類などにより、独特の存在感を放つデザインとなっている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

三菱アウトランダーPHEVとの違いは、グリルを囲むメッキパーツがボディ同色になっている点だ。また、アウトランダーPHEVではフロントバンパーとリアバンパーにシルバーの加飾がされているが、「ローグ・プラグインハイブリッド」ではブラック塗装となっている。

アウトランダーPHEV(一部改良前)

インテリアは、機能性と快適性を融合させた空間となっており、エアコン、オーディオ、ドライブモードの物理スイッチを備えている。

ダッシュボードやドアアームレストにはソフトな素材を使用し、上質な質感を演出。フロントドアのガラスには遮音性を高めるアコースティックラミネートガラスを採用している。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

最上級グレードのプラチナムでは、本革シートやドアイルミネーション、シフト周辺は削り出しアルミトリムプレートが装備される。

インテリアのデザインやスイッチ類のレイアウトは、「ローグ・プラグインハイブリッド」とアウトランダーPHEVに大きな違いはない。

ただ、日本仕様のアウトランダーPHEVと比べると、センターコンソールのドリンクホルダーの位置に違いがある。

アウトランダーPHEV(一部改良前)

日本で販売されているアウトランダーPHEVのドリンクホルダーの位置は、シフトレバーの横で、縦に2本置ける形状だ。しかし、「ローグ・プラグインハイブリッド」および北米で販売されているアウトランダーPHEVは、アームレスト前端部分にドリンクホルダーが配置され、横2本置きとなっている。

シートレイアウトやパワートレインは共通だが…

「ローグ・プラグインハイブリッド」のシートレイアウトは、3列シート7人乗り。これは、アウトランダーPHEVの3列シートモデルと同じだ。2列目シートは、スライドやリクライニングができ、前倒しすることで3列目へのアクセスが可能となっている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

荷室は、3列目シートを格納したときにゴルフバック4個を収納できるだけでなく、マウンテンバイクも楽に積載することができる。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

インフォテインメント・システムは、12.3インチのメーターとワイヤレスApple CarPlayと有線Android Autoを搭載した9インチタッチスクリーンを装備。最上級グレードのプラチナムでは10インチのヘッドアップディスプレイや、Boseの9スピーカー高級オーディオシステムも採用するとともに、ワイヤレス充電器や前席・後席それぞれにUSBポート(USB-A×1、USB-C×1)を備えている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

また、アウトドアなどで使用する電気機器を動作させるための120V・1500Wコンセントがトランクと後席に装備される。

室内は、基本的に北米市場で販売されているアウトランダーPHEVと同じだが、日本仕様のアウトランダーPHEVと比べると、センターディスプレイのサイズが異なる。(日本で販売されているアウトランダーPHEVのセンターディスプレイは12.3インチのスマートフォン連動ナビゲーションシステム)

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

パワートレインは、2.4リッターガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせている。駆動用バッテリーの容量は20kWh、モーターだけで走行できる距離は約60kmだ。これらのスペックは、北米で販売されているアウトランダーPHEVと共通となっている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

日本仕様のアウトランダーPHEVと比べると、駆動用バッテリーの容量やモーターのみで走行できる距離などが異なる。(日本市場のアウトランダーPHEVのバッテリー容量は22.7kWh、EV走行距離は約100km)

このようなことからも、日本で販売されているアウトランダーPHEVは、プラグインハイブリッドならではのメリットを感じやすいと言えるだろう。

アウトランダーPHEV(一部改良前)

「ローグ・プラグインハイブリッド」の駆動方式は、シーンに合わせて駆動力を最適に配分するインテリジェントAWD。ドライブモードは、ノーマル、パワー、エコ、ターマック、グラベル、スノー、マッドの7つとなっている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

安全装備は、11個のエアバッグと、さまざまな安全機能や運転支援技術を装備。また、移動物体検知付きインテリジェントアラウンドビューモニターや、加減速とステアリング操作を同時に支援する「ProPILOT Assist 1.1」も標準装備されている。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

「ローグ・プラグインハイブリッド」はOEMではあるため、基本的なメカニズムや造形などはアウトランダーPHEVと共通だが、デザインなど細かな点が異なる。また、日本仕様のアウトランダーPHEVと比べると、ドリンクホルダーのレイアウトやEV走行可能距離などにも違いがある。

日産「ローグ・プラグインハイブリッド」

今後、「ローグ・プラグインハイブリッド」ならびに北米市場で販売されているアウトランダーPHEVが、日本で販売されているアウトランダーPHEVと同じ仕様になるのかは不明だが、マイナーチェンジや一部改良などのタイミングで足並みをそろえる可能性はゼロではないだろう。北米市場で販売されているアウトランダーPHEVと、これから発売される「ローグ・プラグインハイブリッド」の続報も気になるところだ。

文=齊藤優太(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)
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