2025.12.02

CARS

アメリカにおける日産人気は未だ衰え知らず⁉︎1000馬力オーバーの超無骨な2代目「パトロール」も登場【SEMAショー2025】

フォースバーグ・レーシングとのコラボで製作した1990年型パトロール。

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世界最大級のアフターマーケット見本市「SEMAショー」は毎年、世界中の自動車ファンたちから注目を浴びるイベントだ。2025年にこのショーで披露された、日産が手がけた1000馬力超の心臓を持つ1990年型パトロールを紹介する。

そもそもSEMAショーとは?

カスタムカーやアメリカの車が好きな方なら一度は耳にしたことがあるかもしれない「SEMAショー」だが、厳密に言えばカスタムカーのイベントではない。

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SEMAショーは1967年より業界団体「SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)」が毎年開催(2020年は中止)する見本市で、会場はネバダ州ラスベガスにある「ラスベガス・コンベンション・センター」となる。

「SEMA」はその名の通り、クルマのアフターマーケット部品メーカーで構成される団体だ。現行車のカスタムやチューニングだけでなく、旧車のレストア部品や塗装・ラッピング、電装品、工具、整備工具までもをカバーする。SEMAショーに登場するカスタムカーは出展企業の商品を用いているものがほとんどで、新製品とともにショーを引き立てる存在だ。

筆者が初めてSEMAショーに参加したのは2016年のこと。これまで足を運んだどのクルマのイベントよりもダイナミックで、自由で、多様だった。

基本的に業界関係者しか参加できないため、その場にいる全員が熱意を持って何らかの形でクルマに関わっているのだと、言葉を交わさずとも感じられる。そこで新たな出会いが生まれ、その出会いがまた新たな機会を創造する。ここにしかない空気感がアメリカのアフターマーケット業界を発展させてきたのだと感じた。



「アメ車のイベント」というイメージが強いが、ここ最近ではいわゆる「25年ルール(製造25年経過後であれば右ハンドルでも登録可能)」の影響で90年代の日本車に対する注目が上昇、「トヨタ・スープラ」や「日産スカイラインGT-R」といった車種が展示されるのが、今では当たり前となっている。

わずか50台前後しか製造されなかったスカイラインGT-Rの限定車「NISMO 400R」も2年前ほど前のSEMAショーでは2台も見かけ、もはやありがたみが薄れたというのは贅沢な悩みなのかもしれない。

日本車人気に追随するように日本企業の出展も増えており、今年は「TEIN」や「クスコ(キャロッセ)」、「フジツボ」、「HKS」、「GReddy(TRUST)」、「出光興産」、「モデリスタ」などが顔を見せた。

また、トヨタや日産、ホンダも今やアメリカの「ビッグ3」より積極的に出展するなど、日本車が注目を浴びている状況は日本人としても光栄に思う。

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