2025.11.27

CARS

新型「フィアット500」のハイブリッドは3+1バリエーション展開【安価での上陸を期待!!】導入記念車の名はズバリ生誕地“トリノ”で6MT

内燃エンジン搭載の新型「フィアット500」の詳細判明! 助手席側ドアが観音開きの3+1(トレ・ピ・ウーノ)バージョンもぜひ上陸を!

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フィアットが、「500ハイブリッド」の詳細を公表した。電気自動車版の「500e」に続きイタリア製となるマイルド・ハイブリッド・モデルで、導入記念車は、いわばその聖地たる“トリノ”を名告る。

3+1(トレ・ピ・ウーノ)ボディも上陸して欲しい!


パワートレインは、1リットル3気筒がベースの12Vマイルド・ハイブリッドで、トランスミッションは6段MT。最高出力は65ps、最大トルクは92Nmと、電気自動車の118ps/220Nmよりかなり控えめな数値だが、ハッチバックが1055〜1092kg、カブリオが1075〜1102kgと、車両重量は250kg以上軽い。



0-100km/h加速と最高速度は、ハッチバックが16.2秒と155km/h、カブリオが17.3秒と150km/hとのこと。



なお今回、自動変速機の設定については言及されていない。助手席側ドアを観音開きとした3+1(トレ・ピ・ウーノ)バージョンについては、写真のみが公開されている。



カタログ・モデルは、いずれのボディ・タイプも3グレードを展開。エントリー・グレードの“ポップ”、500eの日本導入グレードでもある中間仕様の“アイコン”、そして最上位の“ラ・プリマ”を設定する。これに加え、冒頭で触れた導入記念グレードの“トリノ”が、ハッチバックに用意される。



国外で生産された先代に対し、新型は伝統ある伊トリノのミラフィオーリ工場製となることへの誇らしさを感じさせる名称だ。



エクステリアは、ノーズにエア・インテークが追加されるほかは電気自動車の「500e」とほぼ共通。



フル4シーターのインテリアも「500e」同様の10.25インチのタッチ画面や7インチのデジタル・メーター、Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続に対応するUコネクト5インフォテインメント・システムなど、装備は先代よりかなり近代化されている。



後席使用時が183リットル、最大時が440リットルの荷室容量もほぼ同等だ。

生産台数は、年内に5000台を予定しており、その後は最大で年間10万台を目指すという。ポーランドとメキシコの工場から、17年間に300万台以上が世に送り出された先代に比べれば謙虚な数字だけに、売れ行き次第では低調な電気自動車版の「500e」の生産枠を割り振って、さらに増産することもない話ではないだろう。



気になるのは、日本市場での展開だ。兄貴分の「600」の場合、同グレードでハイブリッドを電気自動車版を比較すると、価格差は2割程度。それを当てはめるなら、「500」のハイブリッドは460万円程度ということになる。

「600ハイブリッド」より小排気量のエンジンを積むため、もう少し低い値付けとなるかもしれないが、昨今の円安を考えると先代モデルのような安値を期待するのは難しいだろう。



とはいえ、チンクエチェントは遠くなりにけり、とは言いたくないところ。インポーターの努力に期待するばかりだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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