2025.12.11

CARS

メルセデスAMGの次期「GT 4ドア・クーペ」が走った! しかもドライバーはブラッド・ピットとジョージ・ラッセル

これが新しいAMG GTだ!! 乗るのはブラピとF1ドライバー!

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メルセデスAMGが、次期GT 4ドア・クーペのプロトタイプを、ストーリー仕立てのショートムービーで公開した。パワフルな電動マシンの走りをアピールしたのは、映画『F1』に主演し、この新型車のアンバサダーに就いたブラッド・ピットと、メルセデスAMGペトロナスF1のドライバーであるジョージ・ラッセル。舞台は、先日グランプリの舞台となったラスベガスだ。

ドーナツ・ターンとともに現れ、ホイール・スピンとともに立ち去る


高級ホテルの車寄せで、愛車の到着を待つ客がブラピの役回り。駐車券に記載された車名はAMG GTプロトタイプ、駐車スペースの番号は63。



連絡を受けた駐車場係のラッセルがアンロックすると、ヘッドライトに仕込まれたスリー・ポインテッド・スター型のLEDが点滅する。



発進するや、タイヤ・スモークを上げながら駐車場を駆け抜け、スロープを駆け上がるラッセル。聞こえてくるのは、激しいスキール音と、微かなモーターの唸りだけ。爆音を放つエンジンもテールパイプも、このクルマには存在しない。白い煙に包まれたリア・エンドには、円の中にこれまたメルセデス・エンブレムを思わせる3つの光点が。



スロープから飛び出してきたGT 4ドア・クーペは、ドーナッツ・ターンで向きを変えると、豪奢な噴水を囲むロータリーを回ってブラピの前へ。



降りてきたラッセルにチップを渡そうとするが持ち合わせがなく、「また今度」というブラピ。



「お気になさらず」と返すラッセルに代わって運転席へ乗り込むと、こちらも派手なホイール・スピンで白煙を上げながら立ち去った。



そのフォルムは、ジャパン・モビリティ・ショー 2025にも登場したコンセプトAMG GT XXに似たものだ。GT XXの3サイズは5204×1945×1317mmと、従来のGT 4ドアクーペに対し150mm程度長く、120mmほど低い。コンセプト・モデルと今回のプロトタイプは、ノーズの形状などに差異があるものの、寸法的には近いものになるだろう。



メカニズムは、GT XXで示した内容を市販車も踏襲。プラットフォームはAMGエレクトリック・アーキテクチャー(AMG.EA)で、パワートレインはアキシャル・フラックス・モーターを3基搭載する。この新開発モーター、一般的なラジアル・フラックス・モーターより軽量でありながら、出力密度はほぼ3倍だという。

GT XXの出力は3基合計で1000kW、すなわち1360psを継続的に発生し、最高速度は360km/h以上、航続距離はWLTP値でおよそ400kmとされる。バッテリーも専用開発され、ハイテクな冷却系や800V以上の高電圧システム、850kW以上の充電性能により、5分程度でフルチャージ可能という。充電インフラの性能に依るところも大きいので、すぐにその恩恵を受けられるものではないだろうが、こうしたポテンシャルは市販車にも引き継がれるだろう。



「いつだってパフォーマンスを愛してきたよ、スクリーンでも、運転席でもね」と、映画スターらしいコメントでブラピが締めくくった次期GT4ドア・クーペ。

このムービーを見るに、発売に向けて開発は順調に進んでいるらしく、スケジュールどおり2026年に発売される見込みだが、手に入れてもブラピとラッセルのような走らせ方はくれぐれもしないように。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)

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