2025.12.20

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日本独創の“語るに値する”機械式クロノグラフ|グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC006

グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC006」

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心踊るホリデーシーズン。この秋冬は、逸話あふれる一生モノの腕時計を、大切な人や自分への贈り物として選びませんか。“時計愛&好!”をもって任ずるENGINE時計委員会9名が、知見・体験や思い入れをふまえて「推し時計の歴史やストーリー」、「時計と自信の物語」エモーショナルに紡ぎます!

今回取り上げるのは、 グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC006」。ムーブメント、素材、ダイアルデザイン、色使い、そして工房……。物語にあふれる300本の限定モデルに注目!

由緒正しきクロノグラフ!

1969年に発表された自動巻きクロノグラフは3つ存在するが、最も設計が合理的だったCal.6139が“世界初”の称号を手中に収められたのは偶然ではない。ムーブメントにおける横方向のスペースをコンパクトに収められる垂直クラッチを採用し、しかもクロノグラフ機構をまるっと文字盤側に移動することで実現した、世界初の量産型自動巻きクロノグラフ。その由緒正しきレイアウトを引き継ぐ「テンタグラフ」ことCal.9SC5は、ベースとなるCal.9SA5のツインバレルや脱進機周りにも省スペースを実現する合理的な設計がちりばめられており、長らく空位だったグランドセイコーの機械式クロノグラフの座に収まるにふさわしいムーブメントだ。
(細田雄人/「クロノス日本版」編集部員)

日本らしい美学を秘める

「テンタグラフ」の機能性もさることながら、カッパーピンクの色彩がやはり目覚ましい。ゴールドモデルにトライしてみたいが、華やかすぎてちょっとひるんでしまう。そんな人でも手に取りやすい、絶妙な色彩ではないだろうか。この落ち着いた風情に、雄々しさを添えているのが、グランドセイコーの象徴ともいえる文字盤の型打ち模様だ。新作が出るたびに、こんなにも製造地にまつわる自然のアイディアがあるのかと驚かされる。時計を通して、知らなかった日本の情景についての知見を広げることもあるほどだ。放射線状に広がる模様は、岩手山の荒々しくも雄大なイメージを重ね合わせたもの。静と動を併せ持つ、日本らしい美学もこの時計は秘めている。
(野上亜紀/時計&宝飾ジャーナリスト)

グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC006



毎秒10振動のハイビートクロノグラフムーブメント、キャリバー9SC5を搭載した新しい限定モデルの文字盤は、グランドセイコーの機械式時計を製造する「グランドセイコースタジオ 雫石」から望む岩手山から着想。型打ち模様とカッパーピンクを基調とする色彩で朝の陽光に輝く岩手山を表現した。ブライトチタンのケースやセラミックをインサートしたピンクゴールド製ベゼルも特別な文字盤を引き立てる。自動巻き(手巻き付き)。パワーリザーブ72時間。ケース直径43.2mm、10気圧防水。世界限定300本(うち国内200本)。302万5000円。

問い合わせ=セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-302-617

写真=奥山栄一

(ENGINE2026年1月号)


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