2025.12.19

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マイスターの入念な手仕事が伝説的ドイツ時計を生む|モリッツ・グロスマン 37アラビック トレンブラージュ ISHIDAリミテッド

モリッツ・グロスマン 37アラビック トレンブラージュ ISHIDAリミテッド

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心踊るホリデーシーズン。この秋冬は、逸話あふれる一生モノの腕時計を、大切な人や自分への贈り物として選びませんか。“時計愛&好!”を持って任ずるENGINE時計委員会9名が、知見・体験や思い入れをふまえて「推し時計の歴史やストーリー」、「時計と自信の物語(ナラティブ)」エモーショナルに紡ぎます!

今回取り上げるのは、モリッツ・グロスマン「37アラビック トレンブラージュ ISHIDAリミテッド」。ジャーマンシルバーの文字盤に施される彫金模様の表面をグレーコーティングしたモデルは、東京の時計店ISHIDA表参道限定。

手間と時間を惜しまない

2016年に工房を訪ねた際、時がゆっくりと流れているように感じた。伝統的な手仕上げを、どこよりも時間をかけて施していたからである。段差をつけた香箱のサンバースト仕上げも、1つの加工にかける時間は他社の3倍以上。針の色付けのための焼き戻しを卓上オイルランプにより手作業で行っている様子は、よそではめったにお目にかかれない。そりゃ量産できないわけだ。このモデルのダイアルは、インデックスやロゴを凸状に彫り起こしたジャーマンシルバーの1枚仕立て。グレーコーティングを施した後、インデックスなどをヘアライン仕上げして地金本来の色を出している。恐ろしく手間なのは、想像できるだろう。それをやっちゃうのが、ここらしさだ。
(高木教雄/時計ジャーナリスト)

ブティックも一見の価値あり

時計を買う予定がなくとも、ぜひ「モリッツ・グロスマン ブティック」を訪れてほしい。文京区・播磨坂に面した元印刷工場を改装し、100平方メートルのフロアに高さ7mの天井が広がる。床や壁、家具に至るまでエイジング加工が施され、空間全体に深みがある。いまも可動する1980年代に作られたハイデルベルク社の活版印刷機、オープンリールデッキ、旋盤機などドイツ製のヴィンテージ・マシンが並べられている。訪れる価値あり。「ブランドの世界観を表現するため細部までこだわりました。ドイツ製品は非常に精密ですが、どこか無骨なところがある。そこに魅了されるのです」と代表の工藤光一氏。この限定モデルはそんなモリッツ・グロスマンの魅力を凝縮したような1本である。
(松尾健太郎/『THE RAKE JAPAN EDITION』編集長)

モリッツ・グロスマン 37アラビック トレンブラージュ ISHIDAリミテッド



ドイツ高級時計のモリッツ・グロスマンは、外装からムーブメントに至るまで伝統的な手仕事を徹底的に用いることで知られる。ISHIDA表参道でのみ販売される限定モデルでは、直径37mmのケースにセットされたアラビア数字のジャーマンシルバー製のダイアルにフランス語で「震え」を意味する「トレンブラージュ」という伝統的な彫金模様を職人の手で施し、独特の質感がまたとない表情を生む。また3/5プレートに精巧な仕上げと筆記体の刻印を施した手巻きムーブメント、キャリバー102.1も見どころ。ホワイトゴールド。限定3本、1067万円。ローズゴールド・モデルも用意(限定3本、1067万円)。

問い合わせ=モリッツ・グロスマン・ジャパン Tel.03-5615-8185

写真=奥山栄一

(ENGINE2026年1月号)