2026.01.26

CARS

野生の馬と並走⁉︎ フォルクスワーゲン「ゴルフTDI」に南国・宮崎で試乗、“素のゴルフ”の真髄に迫る!

価格450.8万円の“素”のゴルフTDI、ベーシックカーらしいシンプルさだ

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素のゴルフ、良いかも!

南下するにつれて、次第に道幅は狭く、舗装状態は荒れ、コーナーを伴うアップ・ダウンが明らかに多くなった。今となっては珍しい1800mmを下回る車幅は、見切りも良く、すれ違いでも怖いことなしだ。

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足はドイツ車らしいコシがありながらもストロークがしっかり確保されていて、タイヤのエアボリュームも大きめだから、突き上げとも無縁で身体が揺さぶられることも無く快適。他媒体が試乗している豪華なモデルも良いなと思っていたけれど、やっぱり、素のゴルフが良いかも!

TDIエンジンは2系統の触媒コンバーターと排気再循環システムを採用した最新の「EA288 evo」型。

さて、今回の主題は2.0リッターの4気筒横置きディーゼル・ターボだ。最高出力は1.5リッターのガソリン・モデル(の上位版)と同じ150psながら、最大トルクは大幅に上回る360 Nmを発生する。

これは、なんとゴルフGTIの370 Nmに肉薄する力強さで、その発生回転数は、GTIと同じ、たったの1600rpmからなのである。上の伸びこそ違うけれど、普通に走っている分には、ゴルフTDIは「GTIと同じ力強さと余裕を持った、肩肘張らない快適なゴルフ」といえるのだ。そんなキャラクターのクルマが大好きな私は、思わず頬が緩みっぱなしだった。

ちなみに、車重は奇しくもGTIと同じ1430kg。ペースを上げていくと、頭の重さを全く意識しないわけではなかったが、前後バランスはわずかながらGTIよりも良い。剛性感が高く操舵に対して忠実なステアリングと、右足の指先の力加減で思い通りのトルクを引き出せるTDIエンジンのマッチングは素晴らしく、狭い山岳路も小気味良く、あっという間に通り抜けてしまった。

敷地内には野生の馬が闊歩している。もちろん”馬優先”だ。

都井岬に到着した。草原と海原をバックに、国の天然記念物である野生の馬とのコラボレーションやソテツの自生地で癒やされた後、帰路へ。

帰りはACCに頼りつつ高速道を使った。運転支援はレーンキープ機能も含めて安定していて、頼りがいがある。慣れない道を往復6時間・200kmを走っても疲労感は少ない。伝統の右足用フットレストもあるペダルの配置は、右ハンドルでも自然な体勢をとれるし、座面長が長く、身体全体を包み込むシートも絶品だ。ちなみに燃費はトータル19km/リッター!

アフォーダブルながら全方位に抜かりがない。ゴルフTDIは、まさにドイツ車の、そしてフォルクスワーゲンの魅力を凝縮させた1台だ。改めて、そう確信した一日だった。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=神村 聖

■フォルクスワーゲン・ゴルフTDI Active Advance
駆動方式 フロント横置きエンジン前輪駆動
全長×全幅×全高 4295×1790×1475mm
ホイールベース 2620mm
車両重量 1430kg(前900:後530kg)
トレッド(前/後) 1535/1505mm
エンジン形式 直列4気筒DOHCディーゼル・ターボ
排気量 1968cc
最高出力 150ps/3000-4200rpm
最大トルク 360Nm/1600-2750rpm
トランスミッション 湿式クラッチ式7段DCT
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前/後) 通気冷却式ディスク/ディスク
タイヤサイズ(前後) 225/45R17
車両本体価格(税込) 457万9000円

(ENGINE2026年2・3月号)

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