1月9日に開幕した東京オートサロン2026で、トヨタがGRヤリスの特別仕様車である「モリゾウRR」のプロトタイプを公開した。2025年のニュルブルクリンク24時間耐久レースで得られた知見が生かされた仕様だという。
4輪制御に加わったモリゾウ・モードって?
2025年の同会場では、トヨタ・ガズーレーシング(TGR)が、モリゾウこと豊田章男会長率いるルーキー・レーシングとジョイントしたTGRRとして、6年ぶりにニュル24時間へ参戦することが発表された。参戦車両は8段ATのGR-DAT搭載車で、モリゾウ氏もドライバーとして参加。その模様をTV-CMで目にした方も多いだろう。

エクステリアはニュル24時間で開発を行ったという、専用のカーボン製リア・ウイングを採用。そのほかにも、カーボン・ボンネットやフロント・スポイラー、サイド・スカートを装着し、グリルはピアノ・ブラック、ホイールはマット・ブロンズと、それぞれ専用色で仕上げた。

ボディ・カラーも、専用色のグラベル・カーキだ。


ブレーキ・キャリパーは、モリゾウ氏のシグネチャー・カラーであるイエロー、フロント・ウインドウにはモリゾウ氏のサインがプリントされ、バックドアには専用エンブレムを掲げる。

専用リア・ウイングで増強したダウンフォースも考慮し、ダンパーは起伏が激しいニュルのような路面にも追従する減衰力特性に専用チューン。EPSの制御も変更したことで、クルマとの対話がより楽しめるようになっているという。また、四駆制御は、通常モデルのグラベル・モードをモリゾウ・モードに置き換え、駆動力配分を53:47から50:50に変更した。

インテリアでは、ステアリング・ホイールのデザインが目を引く。ラリー2仕様のGRヤリスに学びを得たというスイッチは、各個独立したスタイルに。リムは小径化され、シフト・パドルの形状も変更している。

このステアリング・ホイールのリム表皮をはじめ、シフトノブとブーツ、ハンドブレーキ・レバーとカバーは、スウェードにイエローのスティッチを施した。

シートは専用仕様で、ヘッドレストに通常モデルとデザインの異なる刺繍が入るほか、スティッチはイエローとなり、パーフォレート加工部の色も変更。

ダッシュボードは、助手席の前にシリアル・ナンバー入りプレートが設置される。液晶メーターは、モリゾウ・モードの表示を追加した。

販売台数は、国内と欧州で各100台の合計200台。抽選販売となり、申込開始は2026年の春以降を予定している。受付はスマートフォン・アプリの「GR app」経由でのみ受け付ける見込みなので、購入を検討するならインストールしておいたほうがよさそうだ。
文=関 耕一郎 写真=神村 聖/トヨタ
(ENGINE Webオリジナル)