2026.01.21

CARS

ブガッティより速い!?「コルベットZR1X」のゼロヨン・タイムはハイパー・カーも真っ青!?【最大加速度1.75G】

「コルベットZR1X」のゼロヨン・タイムはブガッティを上回る!

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シボレー・コルベット史上最強モデルの「ZR1X」が、加速テストを実施。その結果は、世界の名だたるハイパー・カーに引けを取らないものだった。

コルベットの父も、草葉の陰で涙?


テスト・コースの路面は荒れ気味で、整備の行き届いたサーキットより公道に近いコンディションながら、2025年10月の計測ではゼロヨンのタイムが8.675秒、ゴール時の速度は255.9km/hをマーク。



2秒を切るとされていた0-97km/h(0-60mph)加速は1.68秒で、スタートから30m程度で到達し、加速度は最大1.75Gに及んだ。



これらの数字は、パワートレインはノーマル、タイヤは標準装備のミシュラン・パイロットスポーツ4S、燃料も一般に市販されているガソリンでの記録だ。



エアロ・パーツも標準仕様で、唯一のオプション・アイテムはカーボン・ホイール。大型ウイングや強化サスペンション、パイロットスポーツ・カップ2Rを含む“ZTKトラック・パフォーマンス・パッケージ”も設定されているが、サーキット向けであるそれらを装備した場合、直線加速は8.99秒/1.89秒になったという。



また、ノーマルとはいえ、LT7型5.5リットルV8ツインターボは1078ps/1123Nmの大出力。これに、コルベット初のHEVであり4WDのE-レイより強化された189ps/197Nmのフロント・モーターを組み合わせ、総合出力は1267psに達する。最高速度は375km/hとアナウンスされている。



この「ZR1X」の加速性能がいかに驚異的かを示すため、GMでは世界のハイパーカーのデータと比較している。純内燃エンジン車では「ブガッティ・トゥールビヨン」が、ゼロヨンは8.8秒、0-97km/hが1.9秒、「ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート」が8.77秒/2.4秒と、いずれもコルベットが凌いでいる。

このほか、比較対象になりうるのはすべて、加速に優れる電気自動車だが、どちらのタイムでも上回るのは7.9秒/1.66秒の「リマック・ネヴェラR」くらいで、ゼロヨン8.55秒の「ピニンファリーナ・バッティスタ」は、0-97km/hが1.79秒と「ZR1X」に及ばない。前述したとおり、今回のテスト・コースがベストな路面ではなかったにも関わらず、である。



そして、この最強のコルベットがライバルを圧倒するのが、コスト・パフォーマンスだ。「ZR1X」の価格は20万9700ドル(約3315万円)からと高額だが、比較対象の「ピニンファリーナ・バッティスタ」が220万ドル(約3.5億円)、「リマック・ネヴェラR」が250万ドル(約4億円)、「ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート」が340万ドル(約5.4億円)、「ブガッティ・トゥールビヨン」にいたっては460万ドル(約7.3億円)と、どれも桁違いに高い。

さらにいえば、「ZR1X」はクーペのほか、電動ハードトップのコンバーチブルも設定。コルベット全体でみれば、今回の記録樹立へおおいに貢献したカスタム・ローンチコントロールが、OHVエンジンのベースグレードを含む全車に標準装備されている。

参考までに、他グレードの0-97km/hタイムを見てみると、本国ではスティングレイを名乗るベース・グレードの「Z51パフォーマンス・パッケージ」が2.9秒、「Z06・Z07パフォーマンス・パッケージ」が2.6秒、「E-レイZERパフォーマンス・パッケージ」が2.5秒、「ZR1・ZTKパフォーマンス・パッケージ」が2.3秒。

どれをとっても、欧州スーパーカー勢に真っ向挑める加速性能だ。

ここまで見てきて、コルベットのグレードやオプション名に“Z”と付くものが多いことにお気づきだろうか。これは2代目コルベットを本格スポーツカーに育て上げたエンジニア、ゾーラ・アーカス-ダントフのイニシャルに因むといわれる。





レース志向が強く、ミドシップ化を模索するもついに果たせなかったダントフが世を去ってから、2026年の4月で30年となる。コルベットの父は、子どもたちのみごとな成長ぶりに、草葉の陰で目を細めていることだろう。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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