2026.02.03

CARS

これはBEV版カローラクロスだ!中国専売トヨタ「bZ3X」に試乗、予約で1万台を受注した理由とは?

日本円換算で約250万円〜で購入可能なbZ3X。

全ての画像を見る

初心者でも扱いやすいテイスト

中国の自動車メディア「AUTO九局下半」ご協力のもと、bZ3Xを首都・北京の北部にあるクローズドコースにて、一般道と同等の速度域まで試乗した。

advertisement


売り上げは平均して毎月7000台前後と好調だ。

bZ3Xをひと言で表すなら“BEV版カローラクロス”だ。中国市場を想定したSUVにしては小ぶりな車幅だが、そのおかげで取り回しはしやすく、狭い路地でのすれ違いも容易だろう。車重もBEVにしては軽い(1835kg)ため、アクセルを踏み込んだ際のレスポンスや動きは軽快で、路面から伝わる衝撃も柔らかくいなしてくれる印象を受けた。

モノトーンで簡素なUIの14.6インチセンターディスプレイ。

サスペンションはフロントがマクファーソン・ストラット、リアがトーション・ビームとなる。トーション・ビームは一般的に安価なモデルに使われて乗り心地も良くないと言われているが、実際に後ろに乗ってもそこまで悪い印象は感じなかった。

技術力不足からくる乗り心地の悪い新興メーカーのBEVが増える中、日系メーカー各社は「酔いにくさ」を重視しており、それがbZ3Xの乗り心地にも現れているのだろう。

運転していて気づいたのがドアミラーの大きさだ。昨今のBEVは空気抵抗を減らすべくドアミラーを小さくしがちな一方、bZ3Xはドアミラーの上下を比較的高くしており、広い後方視界が確保されている。

先述の取り回しの良さなどを含め、BEVだからと言っていたずらにデザイン・コンシャスな造りにせず、運転に不慣れな人でも容易に運転できる設計がいかにもトヨタらしく、そういった点が中国でも評価されているのだろう。

リアのドア開口部は広く、乗り降りもしやすい。

一方でドアの重さはマイナスポイントと感じた。ボディの衝突安全性を重視した結果なのだろうが、開閉には成人男性でもそれなりに力を入れる必要があった。ファミリー向けSUVであることを鑑みると、力の弱い子どもや年寄りが乗る上での難点となるかもしれない。

なお、トヨタは今後も現地の需要に見合った現地開発主義を進めていく。2026年には広汽トヨタ初の純電動セダン「bZ7」を発売予定に加え、SUVの「ハイランダー」とミニバンの「シエナ」次期モデルでは、中国で需要の高まるEREV(レンジエクステンダー付きEV)を投入する予定だ。

bZ3XやbZ7、そして次期カローラの中国向けモデルでは現地のエンジニアを開発主査に置くRCE(Regional Chief Engineer:中国チーフエンジニア)制度を展開しており、合弁相手との連携と合わせ、コストを抑えながら迅速な開発体制を実現するとしている。

■トヨタ bZ3X 610 Max
全長×全幅×全高 4600×1850×1645mm
ホイールベース 2765mm
トレッド 1600/1600mm
車両重量 1835kg
駆動用モーター TZ180XS135型永久磁石同期モーター
バッテリー容量 67.92kWh
モーター最高出力 221hp(165kW)
モーター最大トルク 210Nm
トランスミッション 1速固定
サスペンション(前) マクファーソン・ストラット
サスペンション(後) トーション・ビーム
ブレーキ(前) ベンチレーテッド・ディスク
ブレーキ(後) ディスク
タイヤ(前後) 225/45R19
車両本体価格 15.98万元(約353.8万円)

文=加藤ヒロト 写真=加藤ヒロト/トヨタ

(ENGINE Webオリジナル)
タグ:

advertisement



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement