2026.02.05

CARS

4ドアとなる「ジャガー・タイプ00」市販版プロトタイプが極寒のスウェーデンでテスト走行を実施!!【3つのモーターで1000馬力オーバー】

シルエットは物議をかもしたあの「ジャガー・タイプ00」そっくりだが……はたして新たなる姿は?

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ジャガーが開発中の新型GTモデル、そのプロトタイプによるウインター・テストの模様が公開された。

ジャガーらしいロング・ノーズはそのままだが2ドアから4ドアへ!


2ドアの「タイプ00」としてデザイン・コンセプトを世に問うたジャガーだが、量産版は4ドアになるようだ。



「タイプ00」のゼロふたつは、排出ガスのゼロと、新生ジャガーのゼロ号車を意味するとされた。ロング・ノーズのファストバック・ボディに、将来のジャガーを予告するというエクステリアが受け継がれていることは、偽装越しにも見て取れる。

ただし、彼らはこのクルマを“4ドアGT”と呼んでいる。



専用ウインター・タイヤを履くホイールは「タイプ00」と同じく23インチというから、ボディ・サイズはかなり大きいと思われる。しかし、パワートレインは3モーターで、最高出力は1000psオーバーを謳うので、巨体をものともせず走ることが予想される。



しかし完全電動化ブランドを目指すジャガーの「タイプ00」はバッテリー性能が下がる寒冷地で不安が残る。その対策を検証するべく、プロトタイプが持ち込まれたのはスウェーデン北部のアルヤェプログ。最低気温がマイナス40℃にも達するという、北極圏の氷結した湖上に広がる雪原だ。



検証項目はバッテリーに限らない。まず、各走行モードの性質を磨き、直感的なレスポンスと穏やかな快適性の両立を目指す。また、先進的な電動4WDシステムが採用する、インテリジェント・トルク・ベクタリングもかつてないほど素早く正確な駆動力分配を果たすため、追い込みをかけている。



さらに、四輪操舵システムや専用タイヤ、エア・サスペンションやツイン・バルブ・ダンパーといったシャシー系の調整も詰めている。駆動力制御との協調による、極限の安定性と乗り心地が目標だ。

サーマシストと呼ぶテクノロジーを用いた熱管理システムのテストにも、この北極圏は適任だ。



このシステムは、マイナス10度の環境でも駆動系やキャビンを温める熱を回収するのが狙いで、加熱でのエネルギー消費を最大40%削減し、極限の寒冷地でも走行距離を大きく損なうことがないという。

この北極圏に限らず、やはりバッテリーの負担が大きい酷暑の砂漠地帯のハイウェイでも実施しているテストは、ジャガー史上もっとも厳格とされる。

すでに150台のプロトタイプは数十万kmを走破し、テストベンチや、最先端のバーチャル環境でのシミュレーションも繰り返しているとか。



ほかのどんな電気自動車にも似ていない、ジャガーのスピリットに忠実なクルマになるという新型の4ドアGT。最近はすっかりなりを潜めているが、いまは来るべき新世代を遺漏なく仕上げるための、いわば雌伏のとき。完全な純電動ブランドとしての再始動を飾るこのクルマは、2026年後半のワールド・プレミアを予定している。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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