2026.03.03

CARS

これが56年前の軽トラ!? かつてダイハツから世に出た、こんなちっちゃく素敵で“国宝級”と評されているバギーを知っていますか?【ノスタルジック2デイズ2026】

こんな軽トラ、現代にも蘇って欲しい!

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ノスタルジック2デイズ2026が行われたパシフィコ横浜には、箱スカやケンメリのようなクルマ好きなら誰しもが気になるモデルだけでなく、小さく愛らしく、思い入れとちょっとした気合いがあれば乗ることもでき、時にはイベントなどにも参加でき、どんどん友人知人の輪が広がって生活を彩ってくれそうな、そんなキュートな1台も並んでいた。

店名からのイメージだけに惑わされてはいけない?


漠然と「なんか、いいクルマ、売ってないかなぁ〜」と夜な夜なネットの世界をパトロールしていると、かなりの確率で到達(閲覧)するホームページがある。それはバクヤスオートの在庫一覧で、トップページ経由で同社のインスタグラムに流れていくこともある。バクヤスオートというショップ名から低価格車専門店をイメージしがち(?)だが、さにあらず。たしかに総じて良心的な価格設定になっているが、新旧さまざまなクルマを販売しており、レアな旧車に関してはASK表示で取り扱っている。

筆者がASK表示のレアな旧車における最高峰だと思い、以前から注目していたのが1970年型の「ダイハツ・フェローバギィ」だ。ノスタルジック2デイズ2026では、現車を取材することができた。



L37PB型「フェローバギィ」を“国宝級”だと評しているバクヤスオートでは、レアな旧車の購入希望者に現車確認を奨励(強制)しており、筆者も“よし、買うぞ!”という心意気で撮影に臨んだ。



応談になっている「フェローバギィ」の販売価格は、当車に対して熱い情熱と深い愛を有している人であれば払える金額なのだという。走行距離が2万3000kmという低走行車なので、我こそは! と思った好事家は、すぐさま来店の予約を。



もともと「フェローバギィ」は100台限定と生産数が少なく、クルマのキャラクターが見ての通り超特殊なので街中で遭遇する機会は皆無といえる。そのため、コンディションを論評できるような大層なモノサシを筆者は持ちあわせていないが、バクヤスオートの売り物は、間違いなく美しい「フェローバギィ」のひとつであった。



今回取材させてもらった「フェローバギィ」は最初から状態がよかったらしいが、実はもう一台在庫もあり、そちらはまだ仕上げていないのだという。100台しかないレア車を2台も保有しているバクヤスオートは本当に興味深いショップだ。



ちなみに、1968年の東京モーターショーに参考出品されたときの車名は「フェローバギィ」ではなく「フェローバギー」で、スピード、ビーチ、カントリーという仕様が異なる3タイプが用意された。このうちビーチのみ、乗降部分をカッターナイフでザクッと削り取ったかのような形状のFRP製ボディを採用していたらしい。



1970年に市販されたのはビーチをベースとし、ボディをシンプルな形状の通常版に変更したモデルで、届出が軽商用車だったのでボディの後方に荷台があり、2名乗車、最大積載量150kgの軽トラックとしてデリバリーされた。



フロントに搭載されたエンジンは排気量360ccの2ストローク2気筒で、トランスミッションはフロア・シフトの4段マニュアル。上手く操作すれば交通の流れをリードして走ることができる。



ただし、見た目とは裏腹に悪路走破性能がそれほど高くはないのでご用心を。幸運にもオーナーになることができた好事家は、シティ・ランナバウト的な、誰もが振り返る黄色い小さなクルマを天気のいい日のちょっとした足として、イベントなど特別な日だけでなく、ガンガン活用するのも正解だと思う。

文と写真=高桑秀典

(ENGINE Webオリジナル)
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