2026.03.25

CARS

フェラーリ新型、オペラの余韻に現れた「アマルフィ・スパイダー」が日本上陸【価格は4061万円~】動画あり

フェラーリ・アマルフィ・スパイダーが日本に上陸した。圧倒的なパフォーマンスと人生を楽しむ余裕。その「2つの魂」を併せ持つこの一台は、速さだけでは語れない新しいフェラーリ像を提示する。

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細かなアップデートが多数

続いて登壇したのは、マラネロのプロダクト・マーケティング・チームに所属するマッティア・メッジョリン氏。アマルフィ・スパイダーにおいて最も重要なのは「テクノロジー」だという。

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「このクルマには、目に見える部分だけでなく、見えない部分にも数多くの技術が投入されており、それらが融合することで、非常に魅力的なドライビング体験を生み出しています」

640psを発揮するV8ツインターボ・エンジンやブレーキ・バイ・ワイヤといった基本アーキテクチャはクーペと共通だが、各部には細かなアップデートが施されている。



メッジョリン氏によれば、スパイダー化による車重増加は約70〜75kg。ルーフは13.5秒で開閉し、最大60km/hまで走行中の操作が可能だ。5層構造のファブリックにより、風切り音や路面からのノイズは効果的に低減され、高速域でもキャビン内の静粛性は高いレベルにある。

さらに、ローマ・スパイダーからの進化点として、トノカバー周辺やリアヘッドレストの設計を見直し、空力性能を最適化。風の巻き込みや乱流を抑え、オープン時の快適性を一段と高めている。

ルーフは従来よりコンパクトに収納されるため、トランク容量は最大225L(クラス最高レベル)を確保。さらに後席スペースを活用すれば、機内持ち込みサイズの荷物を2つ収納できるという実用性も備えている。


ソフトトップだから完成するデザイン

エクステリア・デザインは、フラビオ・マンツォーニ率いるフェラーリ・デザイン・スタジオが手がけ、クーペのデザイン言語を踏襲しながら設計された。ルーフの開閉にかかわらず、流麗でエレガント、かつひと目で“それ”とわかる造形はさすがの完成度。同じ言語の中で、クーペとスパイダーのキャラクターを明確に描き分けている。

一方で気になるのが、リトラクタブル・ハードトップの採用を検討しなかったのかという点だが、これについてロマニエッロ氏は別のインタビューで「意図的な(ソフトトップの)選択」であると語っている。

「第一に、スパイダー・モデルであってもクーペと同様の美しいデザインを保つためです。ハードトップでは、アマルフィで実現したルーフ形状を再現することはできません。第二に、ラインナップ内での差別化。そして第三に、パーソナライゼーションの自由度です。テーラーメイド・ファブリックによる4色と、新しい テクニカル・ファブリックによる2色、さらにコントラストステッチなどを組み合わせることで、非常に個性的な一台を仕立てることができます」

軽量性という機能的メリットに加え、デザインと表現の自由度を優先したこの選択こそが、アマルフィ・スパイダーのキャラクターを決定づけていると言える。


現代のフェラーリらしさがつまっている

アマルフィ・スパイダーは、単なる「クーペのオープン版」ではない。フェラーリが掲げる「2つの魂」を、よりわかりやすく、より体験的に味わえるモデルだ。

アクセルを踏み込めば、V8ツインターボがもたらすピュアなパフォーマンスが顔を出す。一方で、ルーフを開ければ、風や光、周囲の景色までも取り込みながら、人生そのものを楽しむための時間が広がる。つまりこのクルマは、“走り”と“過ごし方”の両方を再定義する存在なのである。

フェラーリはこれまで非日常の象徴であり続けてきた。しかしアマルフィ・スパイダーは、その非日常を日常へと引き寄せる。それこそが、このモデルが提示する新しい価値であり、“現代のフェラーリらしさ”なのだろう。

■フェラーリ・アマルフィ・スパイダーの動画はこちら!



■フェラーリ・アマルフィ・スパイダー
全長×全幅×全高 4660×1974×1305mm
ホイールベース 2670mm
乾燥重量 1556kg
エンジン形式 V型8気筒DOHC32Vツインターボ
排気量 3855cc
エンジン最高出力 640ps/7500rpm
エンジン最大トルク 760Nm/3000-5750rpm
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前) 通気冷却式カーボンセラミック・ディスク
ブレーキ(後) 通気冷却式カーボンセラミック・ディスク
トランスミッション 8段DCT
タイヤ(前) 245/35R20
タイヤ(後) 285/35R20
車両本体価格(税込) 4061万円~

文=佐藤 玄(ENGINE編集部) 写真=佐藤慎吾(ENGINE編集部)

(ENGINE Webオリジナル)

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