2026.04.21

CARS

【760万円〜】プジョーのEVモデル「E-3008」に乗る|“猫足”は健在!車両重量を感じさせない軽快な走りが心地いい

プジョー3008のEVモデル「E-3008」に試乗した。

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プジョー3008に新たに加わったEVモデル「E-3008」に試乗。その模様をENGINE編集部のサイトウがリポートする。

フランス車ならではのしなやかな足

2025年7月に登場した新型3008のシャープでありながらドッシリとしたスタイリングをそのままに、73kWhバッテリーを床下に搭載したE-3008。この床下に搭載されたバッテリーにより、E-3008は低重心かつ安定感ある走りを実現している。

E-3008で一般道を走り始めてすぐ気づいたのは、重心の低さによる安定性の高さと、重量(2160kg)を感じさせない軽快さだ。もちろん静粛性は高く、変速のないシームレスな加速により、重厚感のある高級車のような感覚すら覚えた。



ザラついた路面や凹凸など、さまざまな路面環境がある首都高を走らせると、フランス車ならではの足まわりのしなやかさが感じられる。プジョーの足まわりの表現としてよく言われる“猫足”という言葉がぴったりで、凹凸路面や橋の継ぎ目などを通過すると、しなやかに動くサスペンションが路面をしっかりと捉えているのを感じられる。言い換えれば、常に足が地に着いているような感覚だ。ジャンクションなどのタイトなコーナーが続く場面では、床下に敷き詰められた重量物であるバッテリーと“猫足”によって、低い位置で踏ん張っている感覚がとても好印象だった。



そんなフランス車ならではの踏ん張り感のあるフィーリングが心地よいE-3008だが、ドライバーが気持ちよくなる積極的な走りをしていると、バッテリーの残量が急激に減ってしまうのではないかという心配がある。ふと気になってバッテリーの残量計を見てみると、思っていた以上に残量は残っていた。

駐車場に入り、休憩がてらカタログに目を通すと、一充電航続距離(WLTCモード)は604kmと表記されている。カタログ値でこれだけの航続距離を実現していれば、日常使いから休日のちょっとした遠出まで不安を感じることはなさそうだ。

最高出力157kW/6000rpm、最大トルク343Nm/250~4370rpm。駆動方式は前輪駆動。

E-3008は、最大160kWの急速充電に対応している。日本国内でも普及が進んでいる150kWの急速充電器を使用した場合、バッテリーの状態にもよるが、約30分で20%から80%まで充電が可能とのことだ。実際に近くにある150kWの急速充電器を使ってみると、メーター内に「充電速度264km/h」と表示された。

ただ、バッテリーの充電量が80%以上になると、「充電速度194km/h」に下がってしまった。バッテリーを保護するために80%以上になると速度が低下するのは致し方ない。とはいえ、バッテリーが80%を超えても30分で約90km分、15分で約48km分の充電ができると考えれば、日常使いや休日の外出時に困ることはないだろう。

デザインの違いはごくわずか

E-3008は、3008GTの装備と比較すると、ブラック・ホイール・アーチ&スカートがシャイニー・ブラックになり、FUJIの19インチ・アロイ・ホイールが装着され、パドル・シフトが回生ブレーキの調整用に変わり、リア・エンブレムが「E3008」になるなど違いはわずかだ。

外装や内装のデザインは、内燃機関を搭載する3008GT(パッケージオプション装着車)と同じ。

車両価格760万円のEVに乗るのであればデザインの違いもほしい人もいるかもしれないが、個人的にはEVモデルだからといって過度にデザインを変更しなくてもよいと考えているタイプであるため、E-3008のさり気なさは好印象だった。

文=齊藤優太(ENGINE編集部) 写真=佐藤亮太

(ENGINE2026年5月号)
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