2026.04.07

CARS

日産フェアレディZに4つ目の顔が登場 これまで3タイプとどこが違うのかをじっくり見比べてみた

初代S30型フェアレディZとそのイメージを踏襲した現行型フェアレディZ

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アメリカで2027年モデルが発表された日産Z。ニスモのMT追加も気になるが、より手頃な標準モデルのマイナーチェンジも見逃せないところだ。

どこがどう違うのか?


標準モデルの変更における注目点は新しい形状になったフロントまわり。現行のRZ34型フェアレディZには、初期型となる従来モデルの標準仕様、オプションのカスタマイズド・エディション、スポーティモデルのニスモ、そしてマイナーチェンジ後の標準仕様という4種類のデザインがこれまで用意されている。今回はこれらの意匠を観察しつつ比較してみたいと思う。


クラシカルな新デザイン


新形状のフロントバンパーを採用したのは標準車となる「スポーツ」と「パフォーマンス」。これは日本仕様のマイナーチェンジモデルとして披露されたものと同じ形状となる。

ボディサイズが未公開なので実際の寸法は不明だが、新デザインのフロントグリルは逆スラントが強まり、ダクトとソナーの配置変更もあって、ノーズの突き出しが増したように見える。開口部の中央には初代のフロントバンパーを彷彿させるボディ同色の横バーが加わり、エアダム風な処理もアグレッシブな形状になった。日産のロゴからZ専用のバッジに置き換えられたエンブレムと相まって、初代S30型を彷彿させるクラシック感が強調されている。

新しくなったスタイリングは。標準マスクのS30型にエアロパーツを装着した姿を思い起こさせる。新型バンパーは見た目だけでなく、空力性能を高めるなど機能面にも貢献。従来モデルに対して、フロントリフトを3.3%、空気抵抗を1%それぞれ低減。ホイールハウス内圧の緩和も実現している。


Gノーズを彷彿させるニスモ


尖ったノーズといえばS30型に設定されていた高性能モデルの240ZGに装着されたGノーズことエアロ・ダイナノーズが思い浮かぶが、こちらに近いテイストを見せるのはニスモだ。

バンパーのほぼ先端に開口部がある標準車よりノーズの厚みがあり、ヘッドライト下の凹面を断ち切ってサイドへと回り込む処理がGノーズの形状を偲ばせる。ノーズの突き出し感を強める、開口部やバンパー下部の形状もしかり。マイナーチェンジモデルが通常のS30型で、ニスモが240ZGという印象だ。


スクエアなグリルのカスタマイズド・エディション


クラシックスタイルを追求したRZ34型といえば、オプションのカスタマイズド・エディションの存在を忘れてはならない。S30型のスタイリングを強く意識させるスクエアなアッパーと奥まったロワーの2段グリルが特徴で、ノーマルより縮小した開口面積などにマイナーチェンジモデルとの共通性を見出せる。ただし、空力性能やS30型の再現度においてはマイナーチェンジモデルの方が勝っている印象だ。


バンパーレス・スタイルの初期型


最初に登場した従来型標準モデルのフロントマスクはS30型の影響が色濃く感じられるものの、チューニングモデルなどに見られたバンパーレス・スタイルを現代解釈したようなデザインになっている。それでいて、やや重たげでおとなしく見えてしまうのは、グリル開口部の両端がヘッドライトの間に収まり、左右のフラットなパネルの面積を広くしすぎたのが理由だろう。マイナーチェンジモデルは、グリル幅を広げたことで、シャープなルックスを手に入れている。


新しいボディカラーに注目


マイナーチェンジに合わせて、ボディカラーには新色のウンリュウグリーンが加わった。アメリカ仕様ではシンカイグリーン・パールメタリックと呼ばれ、S30のグランプリ・グリーンをイメージしたペイントだ。新デザインの鍛造19インチホイールも切削加工リムにブラックのスポークを組み合わせ、往年のスポーツホイールを想起させる。

S30型への回帰を強く感じさせるマイナーチェンジモデルのスタイリングは、ウンリュウグリーンのみならず、432オレンジやバーガンディ、ワンガンブルーといったヘリテージ系カラーとがこれまで以上の好相性となりそう。初代の面影を追うZファンに、これまでにも増して歓迎を受けそうだ。



文=関 耕一郎 写真=日産自動車 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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