2026.07.06

CARS

エンジン編集部のポルシェ911から異音 最新の911では起こり得ないトラブルが原因だった!【長期リポート 79号車 ポルシェ911カレラ4S #82】

21年間走り続けているエンジン編集部の長期リポート車のポルシェ911。

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21年間走り続けているエンジン編集部の長期リポート車のポルシェ911。前回報告したように、今度はエンジン始動後しばらくの間、ステアリングを切り込むたびに大きな異音が発生するトラブルに見舞われた。果たしてその原因は……。

【前回はこちら】バレーパーキング事故処理がついに完結 と思ったら、新たなトラブルが発生か?

修理代は26万円(汗)

入庫して診てもらったところ、パワステオイルのリザーバータンクから液漏れし、そのためにオイルが不足してポンプ内でエア噛みが起こり、異音が発生していることが判明した。エンジンが暖まると異音が消えるのは、オイルが循環し始めれば、エア噛みがなくなるからだったのだ。結果として、リザーバータンクとパワステポンプを交換することになった。ポンプが14万1900円で、タンクとオイルコンテナーなどの付随パーツが約5万円。工賃も入れると26万円ちょっとの修理代である。やれやれ、という感じだが、21年間も走り続けていれば、多くのパーツが劣化していくのは当然で、今回はこの程度で済んでよかったと言うべきなのだろう。

交換したパワステポンプ。手に持っている方が故障したものだ。

もっとも、このトラブルは最新の911では絶対に起こり得ないものだ。911にも2011年に登場した991型からは電動パワステが導入されたからで、フロントのステアリング・ラック上に電気モーターを持つだけの、ずっとシンプルな構造になっている。パワステのオイル漏れだなんて言っているのはもはや時代遅れなのかもしれないが、修理が終わり再び79号車で走り出してみると、電動パワステの軽くドライな感触とは一味も二味も違う、ずっしりとした手応えのある湿り気を伴った重めの操舵感が何とも言えずに気持ちよくて、やっぱりこっちの方がポルシェ濃度は高いよな、と思わず頷いてしまったのだった。

これでようやく、長いトラブルのトンネルから抜け出せたのかな、と思ったのは、EDLに参加して筑波1000を走っている時で、コーナーが多く直線が短いこのコースはあまり79号車に向いているとは思えないが、あまりに調子良く走るものだからうれしくなって、最後まで真剣に練習してしまった。さあ、どうか当分の間は何事も起こりませんように。 

初めてEDLに参加した編集部員を助手席に乗せて、元気に筑波1000を走る79号車。

■PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円) 導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):14万1829km(5万9444km)

文=村上 政(ENGINE編集部)

(ENGINE2026年5月号)

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