2026.04.19

CARS

黒塗り白塗りのミニバンに飽きたらコレ|モータージャーナリストの飯田裕子と島崎七生人がフォルクスワーゲンID.バズ・プロに試乗

島崎七生人さん、飯田裕子さんが試乗したフォルクスワーゲンID.バズ・プロ

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毎年恒例「エンジン・ガイシャ大試乗会」、2026年もやりました! 大磯プリンスホテルの大駐車場に総勢33台の輸入車を一挙に集め、33人のモータージャーナリストがまる一日かけてイッキ乗り! 2026年上半期イチオシの各ニューモデルにそれぞれ5人のジャーナリストが試乗した、順次公開している計165本のインプレッションもいよいよ後半戦。

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今回はフォルクスワーゲンID.バズ・プロに試乗した島崎七生人さん、飯田裕子さんのリポートをお送りする。

>>>渡辺敏史さん、吉田由美さん、山本シンヤさんのリポートはこちら<<<


「シアワセの予感」島崎七生人

VW ID.Buzzはとてもわかりやすいクルマである。誰がどう見てもミニバンだからだ。

そして何よりも“笑顔標準装備のシアワセそうなクルマ”に見えるところが魅力なのだと思う。

オリジナルに1950年代の“Type2”があったにせよ、そのキャラクターを現代のワーゲンバスに仕立てた唯一無二感は、他車では真似しようにもできない領域の話だ。



ただ斬新なだけでなくヘリテージも継承しているところにも価値がある。

では実車はどうか?といえば、EV専用のプラットフォームを得て、実態としては理想的なミニバンに仕上がっている。走りは静かで乗り心地もフラットで、7座のロングも6座のノーマルも、いずれも室内は広く明るく快適。高速走行時の安定性も問題なしだ。

ホイールベースが250mm長いロングは取り回しに少し気を遣ったほうがいいが、両ボディ共通の1985mmの全幅は、運転席の見晴らしがいいこともあり、すぐに慣れる。そういえばまだ見たことがないモノシルバーメタリックの実車も1度見てみたい。

「目からウロコの出来栄え」飯田裕子

昨年、初試乗するまでこの7人乗り3列シートを持つ大きなミニバン「ID.Buzz」が現代版type2のように扱われることに懐疑的だった。ところが乗って、見て、触れたらVWらしい走りと癒やしのセンスに疑念はすぐに晴れてしまった。

例えば走行性能。走り出した瞬間からBEVの静かでスムーズな走りと堅牢さに頼もしさを抱きながら、この優しい乗り心地に癒やされた。



ワインディングでは後輪駆動で重量配分にも優れ、BEVの重さやホイールベースの長さも味方に付けているかのような穏やかな身のこなしをする。コーナーの出口でアクセルを踏み足していくと、後輪が確かなトルクとトラクションを生む様子も伝わる様子も気持ちいい。こんな大きなミニバンなのに!

そしてデザイン。ビタミン系やくすみ色のボディカラーのセレクト、インテリアの配色が秀逸でズキュン! デジタル化、運転支援技術などの先進装備は最新のVWそのもの。黒塗りではなく、こんなポップなミニバンから降りてくる社長さん、いないかしら?

■フォルクスワーゲンID.バズ・プロ
全長×全幅×全高=4715×1985×1925mm。ホイールベース=2990mm。車重=2550kg。ワーゲンバスとして人気を博したVWタイプ2がEVで復活したのが、ID.バズだ。リア・モーターは最高出力286psと最大トルク560Nmを発生、一充電航続距離WLTCモードは524km。車両価格=888万9000円~。



写真=神村聖/望月浩彦/小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2026年4月号)

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