2026.05.01

CARS

【価格は1億円超】アストンマーティン初のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」に乗る|これぞアストンの本気

アストンマーティン初のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」

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限定999台、価格は1億超え。アストンマーティンの新型ハイパーカー「ヴァルハラ」。F1で培った技術を投入した最新鋭のPHEVスポーツの実力を、モータージャーナリストの小川フミオがリポートする。

1000馬力超えとは思えないナチュラルなハンドリング

アストンマーティン肝煎りの新作ハイパーカー「ヴァルハラ」の試乗がかなった。「F1の技術と方法論を適用した」とプレスリリースに書かれ、「アストンマーティン新時代のはじまり」と、CEOが誇らしげに語るモデルだ。

今回の試乗の舞台は、スペインのナバラ・サーキット。早速、全長3.933kmのコースへ1079馬力を誇るV8プラグイン・ハイブリッド・ハイパーカーで繰り出してゆく。

軽量化めざして極力シンプルに仕上げた内装だがタッチ式モニター・スクリーンやバウアース&ウィルキンスのオーディオなど快適装備が備わる。

全高はわずか1161mmしかないが、前ヒンジで跳ね上がるディヘドラル・ドアのおかげでコクピットへは難なく乗り込めた。炭素樹脂の薄いシートに腰を落ち着けるとヒップ・ポイントよりペダルに載せた足のほうが上にあり、まさにレースカーの雰囲気だ。

走り出すととにかく速いが、同時に超ナチュラルなドライブ・フィールが印象的だった。ファインチューニングが施されたメルセデスAMG製V8と、8段DCTのあいだにモーターを組み込んでいる。基本は後輪駆動だが、フロントには2基のモーターが備わり、トルクベクタリングとして働く。さらにはアクティブ・エアロなども装備され、超大なパワーを感じさせないハンドリングを実現しているのだろう。

低い車高を実現するためインボードタイプのフロント・サスペンションを採用。

「このさき、ハイパーカー市場のおおきな拡大は見込めません。そこでどう戦っていくか。これが重要なテーマでした」

プロダクト開発を統括するアストンマーティンのニール・ヒューズ氏はそう言う。

「市場の競合を相手にして、会社が存続していく利益を確保するために、F1の技術を活かした本気のハイパーカーを手がけていこうと考えています」

そう語るのは、アストンマーティンのエイドリアン・ホールマークCEOだ。現オーナーのローレンス・ストロール氏からの指示もあり、F1とのつながりを、車体色から空力処理にいたるまで、随所で印象づけるのも重要だったという。

空力と審美性をどう両立させるかがデザイナーの課題だったそう。

「コクピット背後から突きだしている2本のエグゾースト・パイプからの排気が、ルーフからの空気の流れに干渉されないよう、風洞のスタッフとともに周囲の形状も徹底的に検討しました」

空力処理について、デザインを担当したプラハ出身のオンドレイ・イレツ氏は、そう説明してくれた。

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