2026.05.01

CARS

【価格は1億円超】アストンマーティン初のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」に乗る|これぞアストンの本気

アストンマーティン初のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」

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びっくりするほど扱いやすい

サーキットを走らせたヴァルハラは、徹頭徹尾スムーズで、ナバラ・サーキットにある14のコーナーをいとも綺麗にクリアしていった。アクセル・ペダルのトラベル量が大きく、微妙な加減速も容易い。まさにレースカー的な設定だ。途中、降雨があって、タイヤが赤と白の縁石に接触した際は、一瞬、挙動が不安定になったものの、すぐに立ち直った。

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レース・モードは直線でしか試さなかったが、速度が上がると、リア・ウイングが太いステーに支えられて伸びていくのが、リアビュー・ミラーから見えた。時速240kmで約600kgのダウンフォースを生むそうだ。第1コーナーの手前で制動をかけると、ウイングは角度を変え、エア・ブレーキの働きをするのも確認できた。

レースモードでリア・ウイングが持ち上がるとともにフロントの整流板も電子制御される。

「当初はレースカーとしての操縦性をより重視し、V6の計画でしたが、アストンマーティンはやはりV8かV12だろうと路線変更。プラグイン・ハイブリッド化で、当面のEUの規制はクリアできるはずです」

最終的な開発に携わったアンドリュー・ケイ氏は言う。

サーキット走行のあと、「楽しんできて」との言葉とともに、一般道へ送り出された。ヘミングウェイの『日はまた昇る』の舞台としても知られるパンプローナの郊外に展開する丘陵の道がおもなコースだ。

1000馬力超のハイパーカーではあるが、下道での扱いやすさにも感心。乗り心地もけっして悪くない。EVモードも静かに起動する。しかしながら、ステアリングホイールは超がつくくらいのダイレクト感で、これだけはやや気をつかった。

炭素樹脂のシャシーに人気色マラカイトグリーンなどの塗色をもつ車体がスポーティ。

「これからも高性能で希少性の高いモデルを送り出していきます」

日はまた昇る、とでも言いたげなホールマークCEOの自信に満ちた言いっぷりが頼もしかった。

■アストンマーティン・ヴァルハラ
駆動方式 ミドシップ縦置きエンジン+4輪駆動
全長×全幅×全高 4727×2014×1161mm
ホイールベース 2760mm
車両重量 1655kg
エンジン形式 V型8気筒DOHC32V+ツインターボ+3モーター
総排気量 3982cc
最高出力 828ps
システム最高出力 1079ps
システム最大トルク 1100Nm
トランスミッション 8段DCT
サスペンション(前) プッシュロッド式インボード/コイル
サスペンション(後) 5リンク/コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッドディスク
タイヤ(前/後) 285/30ZR20/335/30ZR21
車両本体価格(税込) 1億2890万円

文=小川フミオ 写真=アストンマーティン

(ENGINE2026年6月号)

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