2026.04.29

CARS

その価値はいずれも億単位 ピニンファリーナが手掛けた美しい3台の秀作フェラーリを再び画像で振り返る【オートモビルカウンシル2026】

元々は競技車両のベースモデルとして登場したフェラーリGTO

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2026年4月10日から12日までの3日間に千葉・幕張メッセで開催されていたオートモビルカウンシル2026では、「Designed byピニンファリーナ」と題したテーマ展示を実施。厳選された5台が飾る展示スペースのスターは、やはりフェラーリだ。

通称ショートホイールベース


まずは「フェラーリ250GT SWB」。イタリア語では「ベルリネッタ・パッソ・コルト」、すなわちクーペのショートホイールベースを意味する車名で呼ばれ、「250GT TdF」に続くモデルとして1959年のパリ・サロンでデビューした。その名の由来は、ホイールベースが従来比20mm短い2400mmとされたことだ。


ル・マン連覇


GTレースでの戦闘力アップを狙ったこの改修は功を奏し、1960〜61年のル・マン連覇、1960〜62年のツール・ド・フランス3連覇など、輝かしい戦績を残した。フェラーリ公式ウェブサイトによれば、エンジンは2953ccV12で280ps、車両重量は960kgに過ぎず、最高速度は268km/hだという。

この250GT SWBの究極進化形とも言えるのが、数十億円という高価すぎる取引価格でたびたび世を騒がせる「フェラーリ250GTO」だ。


ラグジュアリー・フェラーリ


次に「フェラーリ330GTC」。「ディーノ206GT」も手がけたアルド・ブロヴァローネがデザインしたスタイリングは、250GT SWBと同じホイールベース2400mmながらエレガントで、まったく異なる世界観を感じさせる。この2台を横並びで鑑賞できるのも、この展示の見どころだ。

エンジンは、ミドシップ・レーシングカーの「フェラーリP3」から転用た3967ccV12で、最高出力は300ps。この時代にして、トランスアクスル・レイアウトを採用しており、最高速度は245km/hに達したという。


競技用マシンとして誕生


そして、スペチアーレの嚆矢である「フェラーリGTO」。「288GTO」という呼び名でも知られた80年代フェラーリきってのスーパースターは、レオナルド・フィオラヴァンティの作品だ。これに続く「フェラーリF40」に比べると、派手なスポイラーなどを備えないデザインは今やクリーンに思えるが、当時はレーシングカーが公道に降り立ったような迫力を感じさせた。

同時期の量産V8フェラーリである308系にも似たスタイリングながら、ホイールベースは110mmほど長く、前後フェンダーは大きく張り出している。エンジンは2855ccV8ツインターボで400psを発生し、最高速度は同年登場のV12モデルであるテスタロッサを凌ぐ305km/hを謳った。

ピニンファリーナとフェラーリのパートナーシップが生み出してきた傑作モデルから、選び抜かれたこの3台。会場を訪れたら、スポーツカーの歴史も感じることができるラインナップを、じっくりと鑑賞したい。



文・写真=関 耕一郎 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)

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