日産は2026年4月14日に神奈川・横浜の本社で長期ビジョン発表会を開催。エクストレイルのアメリカ仕様であるローグと欧州向けの小型SUVとなるジュークの新型など、この後、日産が進むべき方向性や道のりが実物のニューモデルとともに示された。
公開された写真は2枚
そのプレゼンテーションで用いられた動画にはなんと、開発が公言されている次期日産スカイラインがおぼろげな状態ながら画面に登場。ただし、フロントマスクとリアのフェンダーからテールライトにかけてなど一部ディテールについてはその造形がはっきりと見て取れる2枚の写真も公開された。
フロントマスクからわかること
詳細はもちろんのこと、発売時期すら未定だが、今回は、情報はまだまだ限られているが、14代目となる新型日産スカイラインについて、想像を巡らせてみた。
公開された写真の中から最初の1枚となるのがフロントマスクを写したもの。ヘッドライトとグリルの周囲をちょっと俯瞰した位置から撮影したカットだ。ヘッドライトそのものやバンパーとバンパーグリルなどの下の部分については黒く処理されていた確認することはできないが、シャープな形状のフロントノーズやヘッドライトとグリルが連続的に繋がっている造形が見て取れる。
DR30の後期型
この写真を見て最初に頭に浮かんだスカイラインは、「ニューマンスカイライン」こと6代目のDR30の後期型。後退角の付いたヘッドライトとそこから繋がるちょっとスラントしたグリルは歴代の中で最もイメージが近い。ハニカム形状の見せ方が前期型よりも控えめな後期型の方が、この奥まった新型のグリルに気がする。
連続的に繋がるグリル
ヘッドライトよりも薄いグリルは「愛のスカイライン」こと3代目C10の、とくに後期型を彷彿させる。スカイラインの中ではこのC10か、「鉄仮面」と呼ばれた6代目DR30の後期型RS、「7th」こと7代目R31型の後期型、8代目R32型、9代目R34型などがヘッドライトよりも天地が薄い連続的に繋がるグリルを有しているが、クロームのアクセントはないものの、エッジの効いたシャープな意匠もこの写真の意匠に似ているように見える。ちなみに、ボンネットの中央に「S」のエンブレムを配するのはR32型以来だ。

スカイライン・ロゴが復活
もう1枚のリアのフェンダーからテールライトにかけてのカットはさらに情報量が多い。真っ先に目に入るのはスカイラインのロゴである。テール部分にロゴを配したモデルは、一部備わらない仕様もあるが、初代から「ジャパン」こと6代目C210型まで続き、7代目に「サーフィンライン」とともにその姿を消した。書体は3代目後期型のハードトップに装着されていたものに似ている。
写真ではわかりにくいが、右側中央に後席用のドアノブがあるので、4ドアであることは間違いなさそうだ。ちなみにドアハンドルの形状はグリップタイプとなっている。
緩やかなブリスターフェンダー
リアフェンダーはその下あたりからブリスターフェンダーほど明確な段差はないものの、柔らかなラインで膨らみ、テールエンドで跳ねあがるラインへと続く。膨らみの量やボディタイプは異なるものの、その形状は8代目のR32よりも9代目R33型のGT-Rのものに近いかもしれない。
伝統の丸型4灯式
テールライトはケンメリから採用され、スカイラインの中期モデルからアイデンティティとなった丸型4灯式を踏襲。写真で確認する限り、テールエンドからちょっと突き出ているようにも見える。4代目のケンメリや5代目ジャパンの前期型のように、テールエンドと一体化させないことで、その存在を強調する意匠になるのかもしれない。
果たしてどうなるのか
2枚の写真からいろいろと考察したが、いかがだったでしたか。もちろん、出てみなくてはわからないし、情報が少なくかつ断片的過ぎるので全貌を掴むには程遠い状況では、ただただ歯がゆく感じるだけだったかもしれない。ただ、ひとつ言えることは、クルマ好きとしては過去のモデルと見比べてあれやこれやと思いを巡らせるのはかなり楽しいかった。数独を解くより数倍は充実した時間を過ごすことができた。画像集に過去のスカイラインの写真をたくさん入れてあるので、皆さんもゴールデンウイークのちょっとした時間に楽しんでみてください。
文・編集=新井一樹 写真=日産
(ENGINE WEBオリジナル)