2026.04.28

CARS

打倒トヨタGRヤリス スバルがBRZベースのターボ4WDを開発し、全日本ラリーに導入

スバルが2026年JAF全日本ラリー選手権にニューマシンを投入する。「BRZ」ベースのターボ4WDだ。

ボクサー・ラリー・スペックZ


車名は「ボクサー・ラリー・スペックZ」。ベースモデルとなるBRZはボクサー(水平対向エンジン)、後輪駆動(リア・ホイール・ドライブ)、究極(ゼニス)の頭文字を取って命名されたが、この競技車両の名には、スバルの究極のラリーマシンを目指す思いが込められた。

軽量でコンパクト


これまでスバルは、「WRX S4」で全日本ラリーを戦ってきたが、JP4車両規定の最低重量である1300kgを達成するための軽量化が大きな課題だったという。しかし、より軽量なBRZをベースとしたことで、最低重量を大きく下回った。さらに軽量化に加えて、調整用バラストによって理想的な重量配分とさらなる低重心化を実現したのが最大のメリットだ。

ボディサイズやホイールベースもWRX S4より小さいため、機動性も向上。これにデザイン部が空力を追求して設計したワイドなフェンダーやボンネットのエアアウトレットを採用した。


2.4リッター・ターボ


リアのウイングスポイラーは純正アクセサリーに設定され、信頼性の高いSTIスポーツパーツを使用している。なお、発表されたターマック仕様のスペックではBRZに対して全幅を45mm拡幅し、全高を10mmダウンしている。

エンジンは、2.4リッター水平対向4気筒のFA24型をターボ化し、最高出力は280ps以上、最大トルクは500Nm以上を発揮する。搭載位置も見直し、重量物をより車両中央へ寄せたことで、ヨー慣性モーメントを大幅に低減。トランスミッションは6段シーケンシャルで、直結式4WDシステムを組み合わせた。

スバルの総力を結集


サスペンションはWRX S4で蓄積したデータに基づき最適化したジオメトリが鋭い旋回性能と高速安定性とを高い次元で両立させているとのこと。また、足回りや操舵系のレイアウトなどは技術本部、エンジン開発にはSTIが携わり、スバルの総力を上げてこのマシンを作り上げた。

デビュー戦は5月の第3戦「YUHOラリー飛鳥」を予定。スバル・チーム・アライからの参戦で、新井敏弘/安藤裕一組が走らせる。

BRZには兄弟車のトヨタGR86ともども、ターボ化を望む声もあるが、レイアウトなどの問題があり、モデルチェンジの際には排気量拡大で出力向上を図った。また、アフターマーケットのターボチューン、出力を上げた際の耐久性に悩まされるという話も耳にする。

はたして、このラリーカーの市販版や、ノウハウを活かしたターボキットなどは登場するのか、はたまた次期型との関係やいかに。スバルのニューマシンは戦績もさることながら、技術面でもBRZ(と86)オーナーの熱視線が注がれることになりそうだ。

文=関 耕一郎 写真=スバル 編集=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)
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