2026.05.04

WATCHES

「一生ものの時計がほしい!」世代を越えて使える“正解の一本”とは?!ENGINE時計委員が厳選

一生ものにオススメ!シェアもできる高級時計

全ての画像を見る
高級時計は、オーバーホールなどのメンテナンスをしっかりと行っていれば、生涯使い続けられる。今回は、パートナーと共に使えるだけでなく、子供や孫にも受け継ぐことができる一生物の時計を4モデル紹介。ENGINE時計委員のコメントとともにお届けする。

クラシックな時計の極み!ブレゲ クラシック 5177

ブレゲ数字とブレゲ針を配したグランフーエナメルによるダイアルや、コインエッジを刻むケースバンドなど、クラシックの極みをゆくモデルに従来とはひと味異なる特別な新作が登場。

advertisement




特徴は3時位置の日付表示を省いた、いわゆる「ノンデイト」で、懐中時計時代のデザインに一段と近づいている。

ローズゴールドによる直径38mmのケースは8.8mmと薄く、エレガントな印象が際立つ。ムーブメントは自動巻きで、パワーリザーブ約55時間。3気圧防水。価格は422万4000円だ。

大人の色気をさりげなく演出してくれるピュアなドレスウォッチ

ブランド創立250周年という節目の中で、いわばエースで四番級の大物が多く発表された2025年のブレゲ。しかし忘れてはいけないのが、ブラック文字盤にRGケースを組み合わせた「クラシック 5177」の新バリエーションだ。

同作は、日付表示をなくすというブティック限定モデル以来の英断によって、艶かしいブラックエナメルを思う存分堪能できるオタク仕様。とはいえ流石のブレゲだけあり、優雅な佇まいを持つ。



小径モデルが流行り出した現在、38mmのケース径は特段小さいわけではないのかもしれない。しかし、ベゼルを絞りラグを細くしたミニマルな構成は手首の細い男性でも、なんだったら華奢な女性の腕にだって違和感なく収まるだろう。

そして黒×金のカラーコンビネーションは、男性が着けても女性が着けても大人の色気をさりげなくパーティーで演出してくれること間違いなしだ。秒針がある?インデックスがアラビア数字?どんな声が上がろうとも、この事実だけで同作は小径のピュアドレスウォッチなのだ。

文=細田雄人(ENGINE時計委員)

シェアにもいい34mm!A.ランゲ&ゾーネ 1815

A.ランゲ&ゾーネのクラシカルでエレガントなシンプルウォッチを代表する「1815」に小ぶりな34mmケースを採用する新作が2025年に誕生した。



センター2針・スモールセコンドのダイアルデザインは既存の38.5mmモデルと同様だが、厚さは38.5mmモデルの8.8mmより薄いわずか6.4mm。

小径に合わせて新たに開発されたムーブメントのCal.L152.1は、手巻きでパワーリザーブも約72時間に向上。ピンクゴールドまたはホワイトゴールド、3気圧防水。価格は404万3600円だ。

その質感は今も色褪せていない!新しいクラス=ノイエ・クラッセを提示した 1815

“どこがやるか、誰が言うか”は何においても重要だ。「A.ランゲ&ゾーネが34ミリを作った!」ニュースは、2025年春のジュネーブ見本市会場を瞬時に駆けめぐった。ジェンダーレス&小径化の流れを決定づけた時計のひとつである。

直径34mmのケース厚は手首になじむ6.4mm。素材はホワイトゴールドとピンクゴールドから選べ、文字盤は深みのあるブルー。新開発の長時間パワーリザーブ手巻きムーブメント搭載。その凝縮・密度感、上質な軽快感は登場から約1年経った今も類例を見ない。



コンパクトなボディに絹のようなタッチで滑らかに回る直列6気筒エンジンを積んでいたBMW325i (E30)を思い出す。“Neue Klasse”を標榜しBMWの名声を決定づけた新世代セダンの系譜に連なるクルマで、ダークブルーの1989年型を私も愛用していた。小径の1815はまさに時計界の“ ノイエ・クラッセ”。大切なパートナーとシェア使いしたい。

文=数藤 健(ENGINE時計委員)

洗練の極み!パルミジャーニ・フルリエ トンダ PF オートマティック ストーンブルー

巧妙に計算されたエレメントによるシンプルなデザインや、上質なラグジュアリー感を特徴とする「トンダ PF」。そのコンセプトを最もよく体現するのがこの2025年のジェンダーレスなモデル。サイズは36mmと控えめだ。



ダイアルは時針と分針の時刻表示のみで、かつノンデイトという仕様。プラチナ製ベゼルに縁取られたストーンブルーの手彫りギョーシェダイアルも洗練の極み。ステンレススティール。自動巻き。100m防水。価格は345万4000円だ。

自分を恥じた1本!ギョーシェをダイアルの主役とした余白の美

自分の美的センスのなさを、痛感させられた1本である。2021年のコレクション登場時、あまりに短い植字の時インデックスに違和感を覚えた。それが翌年、デイト無しの小ぶりな36mmモデルがリリースされると、極端に短い時インデックスはダイアルの余白を広げ、他社を圧倒するほど複雑で緻密な手彫りのバーリーコーン(麦の穂)ギョーシェ装飾を主役にするためなのだろうと、ようやく気付かされたのだ。



直径40mmでデイト付きのファーストモデルで、デザインの意図を汲み取れなかった自分を恥じた。以来、見るたびに有田焼の赤絵の創家、十四代目酒井田柿右衛門が称した「余白の美」の言葉が頭をよぎり、つくづく美しい時計だと見惚れている。

中でも最初に美しさに気付かせてくれた36mmモデルは、8.6mm厚という薄さも含めたサイズ感やミニマルな2針であることが、個人的な好みにドンピシャ。ブルーダイアルはラグスポの定石だが、トーンを落としたシックな色調はカジュアルにもスーツにも似合い、万能の1本となる。

文=高木教雄(ENGINE時計委員)

個性的なケースを生かした時計!ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック デュエット

反転式のケース構造を持つジャガー・ルクルトの「レベルソ」は、その特性を生かした豊富なモデルがラインナップされている。



それらの中でも「デュエット」は、まったくデザインの異なる2つのダイアルが備わり、このモデルではケースの反転によって角型デザインを主としたシルバーグレーの表側と、円に放射状の線を組み合わせたブラックの裏側を入れ替えて楽しむことができる。ムーブメントは手巻き。ステンレススティール。ケースサイズは縦34.2mm×横21mm。3気圧防水。価格は208万5600円だ。

あえてブレスレット仕様を選んでアクセサリーとして楽しみたい!

“いま”注目すべきジェンダーレスな時計として、いまさらマスターピースのジャガー・ルクルト「レベルソ」を挙げるのは気が引ける。しかしこの時計ほど、このテーマに合うものはない。時計のデザインは普遍的なアールデコ様式で、端正な美しさに引かれる気持ちに性差はないのだから、パートナーとのシェアウォッチとしても最適だろう。



「レベルソ・クラシック デュエット」は基本的にはレディスウォッチだ。表面はノーブルな二針ノンデイトだが、ケースを反転させると、ブラックダイアルが現れ2列のダイヤモンドが華やかさを加える。このさり気ないダイヤ使いであれば、男性であっても楽しめるだろう。

一般的にはサイズ調整の容易なレザーストラップの方がシェア向きだが、ブレスレットモデルをオススメしたいのは、よりアクセサリー感覚で楽しんで欲しいから。男性の手首に合わせて調整すると、当然女性にとってはやや緩めになるが、手首の動きが加わることで華やかな光を拡散してくれるだろう。

文=篠田哲生(ENGINE時計委員)

再構成=齊藤優太

(ENGINE2026年4月号から一部抜粋・再編集)

advertisement



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement